基本的には次の手順を踏むことになります。
サービスを申し込むと、電話会社は開通日を連絡してくるはずです。私の場合は、 電話会社に一回電話しただけで、全ての手続きが完了しました。電話会社は ISP との契約も手配してくれました。一週間後に無事予定通りに開通しました。
ADSL ANT に直接接続するシステム(PC、ワークステーション、ルーター、ハブ)
電話会社との境界点(家の外壁)から PC が置いてあるところまで配線(2 芯か 4芯) をしなければなりません。既にある電話線をつかうことも可能ですが、この線には ANT しかつなげられなくなり、他の電話や増設したい機器を何も接続できなく なります。電話会社もしくは施工業者に新しい線を引いてもらって、それに接続 することもできます。
誰が屋内の配線をする予定でしょうか? スプリッターを使った場合なら自分で配線 することができます(私の地域の電話会社は配線キットと配線の説明書を用意して いました)。もちろん電話会社に追加料金を支払って頼めば、配線をしてくれます。 自分でやれば 150-250 ドル節約できます。私はそうしました。ただ自分の頭を悩ま せたくなければ、頼んでやってもらった方がいいでしょう。このドキュメントに書 いてあるやり方を読んでから、どうするか決めた方がいいと思います。自分でやる、 やらないの基準は、電話線や LAN の配線を常日頃行なっているかどうかです。配線 することが苦にならないなら、自分でやることを考えてみるべきです。もしそうで なかったり、会社が費用を出してくれそうなら、業者に頼んだほうがいいでしょう。
たいていの場合、電話会社は申し込みを受け付ける以前に、回線が ADSL で利用でき
るかどうかをテストしています。まず家が電話会社から 2-3 マイル(3.4-4.9 km)
以内である必要があります。また回線には装荷コイル、ブリッジ・タップ、
DAML などの障害となるものがない必要もあります。ISDN を利用できる
回線ならば ADSL もたいていの場合利用できますが、ADSL の方がより制限が多く、
保証の限りではありません。以上の条件に当てはまる場合は、電話会社に相談して
みてください。
訳者註:DAML は Digital Added Main Line の略称。後述のペア・ゲインと同義語。
ADSL や DSLAM をあなたの利用している地区の局で本当に利用できますか? もう一度、あなたの地区で本当に利用できるかを電話会社に確認してください。 米国の大手電話会社や、ADSL にターゲットを当てている新興プロバイダの多くは、 今後の ADSL のプランを公表しています。 99 年四半期には大幅なサービス拡大が 期待できると思います。
ADSL は通信速度で料金体系が分かれていますので、チェックしてみてください。 普通は、128k、256k、384k、か 1.5M の組合せが可能です。ただし、回線の品質に よって申し込める通信速度が限定されるかもしれません。さらに私の契約している 電話会社は、家庭での利用とビジネスでの利用では、料金体系が異なっていました。
ADSL のサービスとともに電話サービスも提供しているプロバイダがいくつかあります (たいていは大手の電話会社です)。このサービスを受けると、どの番号(新しいものか 従来のものかどちらか)を電話にするかを決める必要があります。つまり、既設の電話 を ADSL に置き換えてしまうか、新しい番号を電話に割り当てるかです。ISDN サービスを利用していてその回線を使いたいなら、まず ISDN サービスを止める必要 があります。 このサービスを提供していない電話会社(普通は DSL 専門のプロバイダ)もあります から、注意が必要です。
ISP を選ぶ前に ADSL サービスを受ける電話会社と契約する必要があります。 ISP がその電話会社に接続されているかどうかチェックしてください。 接続されていなかったら、他の ISP に乗り換えるか、ISP に接続してくれる よう説得するか、さもなければ ADSL を使用するのをあきらめるかのどちらか です。
まず知らなければならないことは あなたに割り当てられる IP アドレスが静的な ものなのか、動的なものなのかということです。動的に割り当てられる場合は DHCP が使われています。
静的な場合は、ISP は ADSL 回線に割り当てられれている 1 から 254 の IP アドレスの内のどれかを、そのアドレスに対応した可変長のサブネット・マスク (VLSM)とともに割り当てられるでしょう。
私の契約している ISP は、ホストの数が増える度に追加料金を請求します。 おそらく大方の環境では、1 台のホスト(32 ビット・マスク)か 6 台のホスト (29 ビット マスク)で使用しているのではないかと思います。この意味が分から ないならば、IP-Subnetting HOWTO を読んでみてください。 また複数ホストのサブネットを割り当てる場合、1 つは ISP のルータのアドレス 用に取っておく必要があります(つまり 6 台分のホストのサブネットの内で 自分のマシンに使用できるのは 5 台分ということです)。また IP マスカレー ディング(HOWTO 参照のこと)やネットワーク・アドレス・トランスレーション (NAT) を使うことのよって、あなたの LAN に接続されている何台ものマシンから 利用することも可能になります。もし 30 台以上のホストを接続したいなら、 その旨を書いた申請書を作成してください。
デフォルトのゲートウエイ・アドレスについては、あなたのサブネットの中の 最初のホスト アドレスを使用してください(たとえば、サブネットのレンジと アドレスが 192.168.1.240/29 とすると ホストは 241 から 246 の中から割り当て て、241 がデフォルト・ゲートウエイになります)。
ANT は 複数の MAC アドレスが利用可能です。たとえば私の使って いるものは、最大 16 台の MAC アドレスが利用できます。このくらいあれば たいていの環境では十分だと思います。しかしもっとたくさんのマシンを ANT に直接接続しているハブに接続したいなら、最大何台まで可能なのかまず 確認すべきでしょう。
ISP は ドメイン名の検索をするための 1 台以上の DNS サーバを用意しているはず です。ISP の中には 個別のサービスとしてドメイン・ネーム・サーバのホスティング サービス(プライマリもしくはセコンダリ サーバのいずれか)を提供しているところ もあります。詳しくは ISP に相談してみてください。
普通 ISP は shell アカウント サービスやメールその他のサービス用に ユーザ名/パスワードを支給します。私の契約している ISP では、個人 web 用 の領域とメール・サーバ他いくつかのサービスを提供しています。