「Linux に対応しているたくさんのボードの中で、どの SCSI ホスト アダプタを買えばいいんでしょう?」という質問をよく聞きます。
答えは、どの程度の性能を期待するか (あるいは必要とするか) によって 異なりますし、使用するマザーボードや接続を予定している SCSI 周辺機器 によっても違ってきます。
性能 (ここではスループットと SCSI I/O の応答時間を指しています) に もっとも大きく影響するのは、転送のタイプです。 以下、各種の転送タイプに対して、性能に与える影響とどのような場合に お勧めかを示します。
純粋なポーリングを行う I/O ボードは、 REQ/ACK ハンドシェークを含むすべての SCSI 信号処理を CPU で行います。
高速な CPU であっても、単純なシーケンサよりも REQ/ACK ハンドシェークは 遅いので、ピーク転送レートは高速のマシンで 150K/秒、低速のマシンでは おそらく 60K/秒程度になってしまうでしょう (ファイルシステムを介した 転送レート)。
またドライバは SCSI バスがビジーである間ループしていなければならない ので、SCSI I/O 中にはほぼ 100% CPU が使用され、応答が極端に 悪くなります。 低速でディスコネクト/リコネクトに対応していない CDROM をこの種の ボードに接続すると、使い物にならないほど応答性が低下します。
この種のボードは、お勧めできません。
インターロックポーリングを使用した ボードは、SCSI REQ/ACK ハンドシェーク信号が PC バスのハンドシェーク 信号と連動していることを除けば、純粋なポーリングのボードと 本質的に変わりません。 ハンドシェーク以外の SCSI 信号処理は、CPU によって行われます。
この種のボードのファイルシステムを介したピーク転送レートは、 最大で 500〜600K/秒程度です。
純粋なポーリング I/O ボードと同様に、ドライバは SCSI バスがビジーで ある間ループしていなければならないので、CPU の利用率はデバイスの転送 レートとディスコネクト/リコネクトを行う頻度によって変化します。 CPU の利用率は 25% (ディスコネクト/リコネクトを適切に行う等速 CDROM の場合) から 100% (高速のドライブ、またはディスコネクト/ リコネクトを行わないイカレた CDROM の場合) まで変化します。
筆者の 486-66 の場合、ヘッドレート 1080K/秒のドライブと T128 ボードで 547K/秒のスループットを得た時の CPU 使用率は 90% でした。
コストを安く抑えることが最優先ならば、 場合によって低速のテープや CDROM ドライブには使用可能でしょう。
FIFO ポーリングを行うボードは、小さな (8K 程度の) バッファを CPU と SCSI バスの間に持っており、多少は インテリジェントな処理を行うことができます。 その結果 CPU は FIFO との間でフルスピードでデータを転送することが でき、データ転送と割り込み処理 (FIFO エンプティ、ディスコネクト/ リコネクト処理など) 以外には CPU を占有しません。
ピーク転送レートは、ほとんどの SCSI デバイスに十分な値が得られます。 FAST SCSI に対応した Seagate Barracuda と Adaptec 1520 の 組み合わせで、低レベルの SCSI コマンドを使って 64K ブロックの 読み出しを行った場合、転送レートは 4M/秒に達しました。
CPU の使用率は、デバイスの転送レートによって異なります。 デバイスが高速になるほど、単位時間当たりに発生する割り込みが多くなり、 より多くの CPU 処理時間を必要とします。 高速なデバイスでは CPU 使用率は高くなる (75% 程度) ものの、 システムが使い物にならなくなることは普通ありません。 この種のボードは、ディスコネクト/リコネクトを行わないイカレた デバイス (安物の CDROM ドライブに多い) に対しても、優れた 応答性を示します。
予算が厳しい人にはお勧めです。
スレーブ DMA ボードのドライバは、 PC の DMA コントローラの 1チャネルを使ってデータ転送を行い、 CPU に制御を返します。
ピーク転送レートは、PC の DMA コントローラが低速なため、あまり 高くなりません。 この種の 8bit ボードとあるマザーボードの組み合わせでは、 140〜150K/秒以上の転送レートでは問題が生じました。
CPU 使用率はかなり優秀で、FIFO ポーリング I/O ボードよりも わずかに低い程度です。 この種のボードは、ディスコネクト/リコネクトを行わないイカレた デバイス (安物の CDROM ドライブに多い) にも十分耐えられます。
低速の CDROM やテープドライブには使用可能でしょう。
インテリジェントなボードです。 この種のボードのドライバは、SCSI コマンド、ターゲットと LUN、 それにデータへのポインタを構造体にセットして、ボードに処理を 任せます。 ドライバは他のプログラムに制御を戻し、SCSI ボードは割り込みを あげて処理が終わったことを知らせます。
インテリジェンスがドライバではなくファームウェアにあるため、 この種のボードのドライバは、同期転送、タグ付きコマンドキュー イングなど、より高度な機能をサポートすることができます。
単位のリード/ライトを行うパッチを当てると、ファイルシステムを 介したピーク転送レートは、ライトの場合でヘッドレートの 100%、 リードの場合で 70% に達します。
CPU 使用率は I/O 負荷に関わらず最小で、Adaptec 1540 で倍速 CDROM を アクセス中に 5%、SCSI ディスクに 1.2M/秒で継続的にデータ 転送している場合で 20% でした。
予算が非常に厳しい場合、マザーボードにバグがある場合 (バグのある マザーボードには、バスマスタが動作しないものもあります)、スルー プットよりもデータアクセス時間の方が重要なアプリケーションを 使っている場合 (バスマスタのオーバヘッドは 1コマンドあたり 3〜4ms あります) を除き、常にお勧めできます。
性能に大きな影響を与える 2番目に重要なドライバやハードウェアの機能は スキャッタ/ギャザ I/O です。 SCSI コマンドの実行に必要なオーバヘッドはかなり大きく、ミリ秒のオーダ です。Adaptec 1540 のようなインテリジェントバスマスタは、ターゲットに SCSI コマンドを送る前の処理に 3〜4ms かかる場合があります。 バッファなしのデバイスの場合、このオーバヘッドは次のセクタにアクセスする のに常にもう1回転待たなければならないほど大きいため、一度に1ブロックの 転送を行なう場合には、転送レートは 60K/秒 (3600rpm のドライブの場合) に まで低下してしまいます。 したがって、性能を上げるためには、与えられた大きさのデータを転送するのに 必要な SCSI コマンドの数を少なくすることが必要となってきます。これは、 ひとつのコマンドあたりに転送されるデータ量を大きくすることを意味します。 Linux のバッファキャッシュの設計により、ディスクブロックとして連続している データであっても、メモリ上で連続しているとは限りません。クラスタごとの リード/ライトパッチがあたっている場合には、4K のバッファは連続しています。 したがって、SCSI コマンドあたり転送されるデータ量は最大で 1K * スキャッタ/ ギャザ領域の数 (クラスタごとのリード/ライトパッチがあたっていない場合)、 あるいは4K * スキャッタ/ギャザ領域の数 (クラスタごとのリード/ライトパッチ があたっている場合) となります。 実験の結果、私たちはひとつの SCSI コマンドあたりに転送するデータの大きさは 64K が適当だろうという結論に達しました。これは、クラスタごとのリード/ライト パッチが当たっている場合でバッファサイズの 16倍、そうでない場合には 64倍です。 16K から 64K に転送サイズを増やした結果、Adaptec 1540 シリーズのボードを 使った場合でファイルシステムを介した読み書きがヘッドレートの 50% か ら 75% (リードの場合) および 100% (ライトの場合) にまで向上し ました。
Ultrastor や WD7000 や Adaptec 1540 や 1740、それに BusLogic の ボードなど、インテリジェントなホストアダプタの多くはメイルボックス インターフェースを持っています。これは、SCSI コマンドを実行する際、 特定のメモリアドレス (メイルボックス) に SCSI コマンド構造体を 書き込み、ボードに信号を送り (つまり、出すべきメールがあることを 示すフラグを上げ)、結果 (返信) を待つものです。 このような高レベルのプログラミングインターフェースを使用した場合、 ソフトウェアの変更なしに FAST + WIDE SCSI のような新しい機能を持った ボードにバージョンアップできることが多くなります。 一般的な傾向としてドライバはシンプルな実装で機能が多く、安定したものに なります。
それに対して NCR53c7/8xx ファミリや Adaptec AIC-7770/7870 チップ (274x、284x、それに 2940 ボードに使われています) などのボードは、 より低レベルのプログラミングインターフェースを使います。 この利点としては、処理の多くがボード上のプロセッサからより高速な ホスト CPU に移るため高速化しやすいという点、柔軟性に富みある種の 機能 (任意のデバイスに対するターゲットモードなど) が実装しやすいという点、 それに製造コストが低い (NCR のボードのように、消費者にとっても 安く買えることにつながります) という点などがあげられます。 一方欠点としては、ドライバが複雑になりがち (これはバグの入り込む 余地も多くなることを意味します) だという点、それに新しいチップの 機能を生かすためにはドライバの変更が必要だという点があげられます。
バスのタイプは次に考慮すべき点で、ISA、EISA、VL、それに PCI などの 選択肢があります。マーケティングの連中は、バースト転送レートと空想に 基づいたばかばかしい数値を宣伝していますが、こんなものは実際の役には 立ちはしません。 そのかわりに私は各種の周辺機器について測定した結果をもとにした、より 実用的な数値を示すことにします。
バンド幅は、バスマスタデバイスの場合、5M/秒よりも少し 良い程度です。ISA バスの調停は、いにしえの 8237 DMA コントローラに よって行われるので、バスの獲得にかかる時間は比較的長くなります。 割り込みの検出はエッジトリガ方式なので、割り込みの共有はできません。 通常、ISA はバッファされていないため、転送中はホストバスとメモリバスが 占有されてしまいます。バスの占有を防ぐメカニズムは提供されません。
バンド幅はおよそ 30M/秒です。システムによっては 規格から外れたタイミングでバスを駆動しているものもあり、この ようなシステムでは動かないボードもありますから、返品保証のない ハードウェアを購入する場合にはこの点を考慮する必要があります。 通常、VL バスはバッファされていないため、転送中にはホストバスと メモリバスが占有されてしまいます。
バンド幅はおよそ 30M/秒ですが、バスマスタ転送は 通常 VL よりも高速です。 バスがバッファされているシステムでは、高速なホスト/メモリバスへの バースト転送が可能で、CPU 性能への影響も最小限となります。 EISA の割り込み検出はエッジトリガにもレベルセンスにも設定できるため、 ドライバが対応していれば割り込みの共有が可能です。 EISA バスはボードごとに独立したアドレス空間を割り当てるため、ISA や VL に比べて資源の衝突が起こるおそれは少なくなります。
バンド幅はおよそ 60M/秒です。PCI システムはたいてい ホストブリッジ上に遅延書き込みバッファを持っており、バス間のスピードの 違いがバスや CPU の性能に与える影響を最小限に抑えることができます。 PCI の割り込みはレベルセンスなので、ドライバが対応していれば割り込みを 共有することが可能です。 バスの占有を防ぐメカニズムが提供されており、マスタとスレーブのどちら からでもバスサイクルを中断することが可能です。
PCI は、書き込み可能な設定レジスタをボードごとに独立したアドレス空間に 持っており、プラグアンドプレイメカニズムを提供します。 正しく実装された PCI システムはプラグアンドプレイ機能を持っています。
PCI はトレース長、負荷、機械的寸法などについて大変厳密に規定して いるので、VL や ISA よりも信頼性は高いはずです。
結論を言うと、PCI が最良の PC バスですが、弱点もあります。PCI はまだ 製品が世に出てから日が浅く、大部分のメーカーはすでに問題を解決している とはいえ、まだ古いバグありの PCI ハードウェアやイカレた BIOS が存在 します。このため、筆者は返品保証付きのハードウェアを購入することを 強くお勧めします。最近の PCI マザーボードは真のプラグアンドプレイを 実現していますが、古いボードではジャンパとソフトウェアによる設定が必要な 場合もあります (例えば割り込みレベルの割当)。 PCI の問題を解決するには時間がかかることが多く、このため システムを動作させるまでの時間が非常に重要な場合にはおすすめできません。
低速の SCSI デバイス、例えばヘッドレートが 2M/秒程度かそれ以下の ディスクや CDROM、テープドライブに関しては、PC 側のバスインター フェースが違ってもスループットはほとんど変化しません。 最近のギガバイトクラスのハイエンド SCSI ドライブのヘッドレートは 4-5M/秒に達し、あるメーカーは 14M/秒のヘッドレートを実現する並列 ヘッドユニットのアルファテストを行っています。このようなドライブ では高速なバス上のコントローラが性能を発揮します。 あるユーザーは Adaptec 1542 ISA ボードから NCR53c810 PCI ボードに 変えて、2.5倍性能が向上したそうです。
PCI の遅延書き込みや、同様のライトバッファ機構が使用される場合を除いて、 システム中のひとつのバスがビジーのときは、すべてのバスがアクセス不可能と なります。したがって、バスのスピードが頭打ちになることは SCSI の性能に 影響しないとしても、システムの応答性には悪影響を与えるおそれがあります。 つまり、ISA バス上で 4M/秒の SCSI ディスクを使用している場合、バンド幅の 80% を失っていることになります。 ISA/VL システムでは画面描画に使えるのは 6M/秒しかありません。 たいていの場合、バックグラウンドで実行中のジョブには同様の影響があります。
16M 以上のメモリーがあっても ISA バスマスタ SCSI ボードが使えないわけ ではないことに注意してください。 他のイカレた OS と違って、Linux は ISA コントローラで 16M 以上の領域に DMA 転送する時にはダブルバッファリングを行います。 これによる性能の低下はわずか 1.5% 程度で、まったく気になりません。
最後に、バスインターフェースが違っても、バスマスタ方式のボードの値段は それほど変わらないことが多い、ということは覚えておいてください。
以上の議論を踏まえて、目的によってバスに順序をつけると次のようになるで しょう。
安定性を求める。インストールに必要な時間が EISA ISA VL PCI
重要。ボードが返品できない場合。
性能を求める。インストールには多少時間が PCI EISA VL ISA
かかってもよい。
訳注: 現在の PCI は、少なくとも VL よりは安定していると思います。
すでに述べたように、バスマスタ方式が総合的なシステムの性能に与える影響は 非常に大きくなってきているので、SCSI コントローラを購入する際にはバスの タイプよりもバスマスタであるかどうかの方を重視すべきです。
SCSI バス上に複数のデバイスが存在する場合、ホストアダプタやドライバが 同時に複数のコマンドを並列に処理できるかどうかが重要になってきます。 この機能は、テープドライブを使用する場合にはほぼ必須となりますし、 例えば CDROM とディスクドライブといった、スピードの異なるデバイスが 存在する場合には非常に望ましい機能と言えます。 Linux ドライバが1つのコマンドしか同時には処理できない場合、テープ ドライブがテープを巻き戻したりメディアの最後を探している間 (おそらく 30分ほど)、ディスクドライブにアクセスできなくなってしまいます。 ディスクドライブが 2台ある場合、この問題は顕著ではありませんが、 スループットが 2台の転送レートの和ではなく、2台の転送レートの平均に なってしまいます。
SCSI は年々進歩しています。 新しいバージョンの規格には、より高い転送レートやスループットを向上させる ための方法、新しいデバイスに対するコマンドの標準化、すでにサポートされて いるデバイスに対する新しいコマンドの追加などが規定されています。
SCSI のリビジョンレベルそれ自体には、実際には意味はありません。 SCSI-II が SCSI-I の単一イニシエータオプションを許さない、といった些細な 点を除けば SCSI は下位互換性を保っており、新しい機能は必須機能としてでは なく、オプション機能として導入されます。 したがって、SCSI アダプタを SCSI、SCSI-II、あるいは SCSI-III と呼ぶのは マーケティング的な意味しかないと言っても過言ではないでしょう。
ドライバ機能の比較を以下の表に示します (そのドライバでサポートされている チップはカッコ内に示してあります)。
ドライバ名 同時発行可能な スキャッタ/ 複数 転送モード コマンド数 ギャザの制限 ボード 全体/LUN AM53C974 バスマスタリング DMA 12s/1s 255s Y aha152x FIFO(8k) ポーリング 7s/1s 255s N (AIC6260, AIC6360) aha1542 バスマスタリング DMA 8s/1s 16 Y aha1740 バスマスタリング DMA 32s 16 N aha274x バスマスタリング DMA 4s/1s 255s Y BusLogic バスマスタリング DMA 192/31 128s, 8192h Y (この値は BT-948/958/958D のもので、古いボードのサポートするコマンド数は もっと少ない) eata_dma バスマスタリング DMA 64s-8192h/2-64 512s, 8192h Y fdomain FIFO(8k) ポーリング 1s 64s N (TMC1800, TMC18c30 は 2k FIFO TMC18c30, TMC18c50, TMC36c70) in2000* FIFO(2k) ポーリング 1s 255s N g_NCR5380 純粋なポーリング 16s/2s 255s Y (NCR5380, NCR53c80, NCR5381, NCR53c400) gsi8* スレーブ DMA 16s/2s 255s (NCR5380) PAS16 純粋なポーリング 16s/2s 255s Y (NCR5380) またはインターロックポーリング (システムによっては動作しません!) seagate インターロックポーリング1s/1s 255s N wd7000 バスマスタリング DMA 16s/1s 16 Y t128 インターロックポーリング16s 255s Y (NCR5380) qlogic インターロックポーリング1s/1s 255s N ultrastor バスマスタリング DMA 16s/2s 32 Y 53c7,8xx バスマスタリング DMA (NCR53c810, NCR53c815, NCR53c820, NCR53c825) rel5 1s/1s 127s N rel10 8s/1s 127s Y
注:
define
し直すことによって変更することができます。
ボード名 ドライバ バス 価格 備考 Adaptec AIC-6260 aha152x ISA ボードではなくチップ Adaptec AIC-6360 aha152x VLB ボードではなくチップ (VL/ISA の SCSI つきマルチ I/O ボードの多くと Zenon の マザーボードに使われています) Adaptec 1520 aha152x ISA Adaptec 1522 aha152x ISA $80 1520 + FDC Adaptec 1510 aha152x ISA ブート ROM なしの 1520 自動認識不可 Adaptec 1540C aha1542 ISA Adaptec 1542C aha1542 ISA 1540C + FDC Adaptec 1540CF aha1542 ISA FAST SCSI-II Adaptec 1542CF aha1542 ISA $200 1540CF + FDC Adaptec 1640 aha1542 MCA Adaptec 1740 aha1740 EISA 生産中止 Adaptec 1742 aha1740 EISA 生産中止、1740 + FDC Adaptec 2740 aha274x EISA Adaptec 2742 aha274x EISA FDC つき Adaptec 2840 aha274x VLB Adaptec 2842 aha274x VLB FDC つき Adaptec 2940 aha274x PCI Always IN2000 in2000 ISA BusLogic BT-948 BusLogic PCI $180 Ultra SCSI BusLogic BT-958 BusLogic PCI $230 Wide Ultra SCSI(BusLogic のボードの詳細については、 BusLogic MultiMaster ホストアダプタ を参照してください。)
DPT PM2011 eata_dma ISA FAST SCSI-II PM2012A eata_dma EISA FAST SCSI-II PM2012B eata_dma EISA FAST SCSI-II PM2021 eata_dma ISA FAST SCSI-II PM2022 eata_dma EISA FAST SCSI-II PM2024 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2122 eata_dma EISA FAST SCSI-II PM2322 eata_dma EISA FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2124 eata_dma PCI FAST SCSI-II PM2041W eata_dma ISA Wide Single-ended SCSI-II PM2041UW eata_dma ISA Ultra Wide Single-ended PM2042W eata_dma EISA Wide Single-ended PM2042UW eata_dma EISA Ultra Wide Single-ended PM2044W eata_dma PCI Wide Single-ended PM2044UW eata_dma PCI Ultra Wide Single-ended PM2142W eata_dma EISA Wide Single-ended PM2142UW eata_dma EISA Ultra Wide Single-ended PM2144W eata_dma PCI Wide Single-ended PM2144UW eata_dma PCI Ultra Wide Single-ended PM3021 eata_dma ISA multichannel raid/simm sockets PM3122 eata_dma EISA multichannel/raid PM3222 eata_dma EISA multichannel raid/simm sockets PM3224 eata_dma PCI multichannel raid/simm sockets PM3334 eata_dma PCI Wide Ultra SCSI multichannel raid/simm sockets DTC 3290 aha1542 EISA 動作するはずですが、 ドキュメントリリース ポリシーのため、DTC の ハードウェアはサポート されません DTC 3130 53c7,8xx PCI '810 DTC 3130B 53c7,8xx PCI '815 DTC 3292 aha1542 EISA 3290 + FDC DTC 3292 aha1542 EISA 3290 + FDC Future Domain 1680 fdomain ISA FDC Future Domain 3260 fdomain PCI NCR53c810 53c7,8xx PCI $60 ボードではなくチップ。 (FIC、Chaintech、Nextor、Gigabyte (ボード) ボードには BIOS は などの SCSI ボードや AMI、ASUS、 含まれていませんが、 J-Bond などのマザーボードに使われ たいていのマザーボード ています。DEC PCI システムに には SDMS BIOS が 使われているのも普通これです。) ついています。 NCR53c815 53c7,8xx PCI $100 NCR53c810 + BIOS (Intel PCISCSIKIT NCR8150S など) NCR53c825 53c7,8xx PCI $120 NCR53c815 の WIDE 版。 現在の Linux ドライバは Wide 転送のネゴシエー ションを行なわないこと に注意。 Pro Audio Spectrum 16 pas16 ISA サウンドボード + SCSI Seagate ST01 seagate ISA $20 ドライブによっては BIOS は動作しません Seagate ST02 seagate ISA $40 ST01 + FDC Sound Blaster 16 SCSI aha152x ISA サウンドボード + SCSI Western Digital 7000 wd7000 ISA FDC つき Trantor T128 t128 ISA Trantor T128F t128 ISA T128 + FDC IRQ 10 以上をサポート Trantor T130B g_NCR5380 ISA Ultrastor 14F ultrastor ISA FDC つき Ultrastor 24F ultrastor EISA FDC つき Ultrastor 34F ultrastor VLB
注:
SW (swt@netcom.com) (214) 907-0871 fax (214) 907-9339
1995年 12月 23日の時点で、ここでは '810 のボードを 53ドルで売って
いました。
性能、機能 (アクティブターミネーションなど)、Adaptec 1540 シリーズ との互換性などの点から、BusLogic のMultiMaster ボードは ISA、EISA、 VL、PCI のいずれにもお勧めできます。 EISA、ISA、PCI、VL のバスインターフェースと シングルエンドやディファレンシャル、8/16 ビットの SCSI バスに対応した たくさんのモデルが用意されています。 最新の Ultra SCSI PCI モデル BT-948/958/958D はフラッシュ ROM により 容易にファームウェアをバージョンアップでき、スマートターミネーション 機能も持っています。
最高の I/O 性能を求める人には、DPT のボードがいいでしょう。 RAID とキャッシュ、複数の SCSI チャネルに対応したボードは他に ありません。
PCI システムを使っている場合、NCR53c8xx チップを使ったボードは検討に 値します。バスマスタ SCSI コントローラが、53ドル (何と Adaptec 1520 よりも安い!) という値段で手に入るのです。 C't マガジンによる DOS のベンチマークでは Adaptec 2940 や BusLogic BT-946C を凌ぐ性能が出ていますし、Linux でもかなりの性能 (ファイル システムを介して 6M/sec) が得られています。 これらのボードの BusLogic に対する弱点は、Adaptec 1540 互換でない ことと、アクティブターミネータがついているかどうかわからないこと、 ハードウェアの性能を発揮させるためには最新のドライバ (1.3.5x の カーネルには標準でついてきます。1.2.x のカーネル用のドライバは 匿名 ftp で取ってくることができます) が必要だということ、それに BusLogic や DPT などのメールボックスインターフェースのボードに比べて ドライバに問題が起こりやすいという点です。
確実に動作させることが必要な場合には、BusLogic MultiMaster か DPT の ボードがおそらくベストでしょう。 NCR53c8xx や Adaptec AIC7xxx のようなメールボックスインターフェースで ないボードはドライバが複雑で問題が生じやすいので、このような目的には 適していません。
予算が限られていて、PCI 以外の SCSI カードが必要ならば、在庫処分品や 中古の Adaptec 154x B バージョンや 174x A バージョンのボードを見つけ るか、Adaptec 1520 互換のボード (新品で 80ドルくらいからあります) を 探すのがいいでしょう。 これらのボードのスループットと応答性はかなりのもので、値段もまあまあ です。