http://www.ihep.ac.cn/~yumj/index-e.html
http://yumj.kek.jp/www/chinput.html
ここから
jserver/cserverでEGG入力法を使う方法は?
1. Wnn4とMuleのインストール
EGG Muleを使うにはまずはじめにWnn/cWnn Ver.4.107以降をインストール
する必要があります。'src/mule-config.h'で"#define EGG"、"#define WNN4"
としてMuleをインストールします。
2. Muleの起動
中国語を入力するにはXクライアントとしてMuleを起動します。これは
中国語入力法はSiSheng特殊フォントを必要とするからです。
詳しくは'X11'ファイルを参照して下さい。
3. EGGを始める
はじめにmuleですでにITS (Input Translation System)モードをロードしているか
チェックします。'C-x C-k m'によってエコーエリアにリストされます。'C-n'
で残りを表示します。中国語を入力するにはピンイン('PinYin')モードが必要です。
リストにない場合は
M-x load-library<CR>chinese<CR>
とします。
システムにcserverが走っているhost名を教えます:
M-x set-cserver-host-name<CR>hostname<CR>
代わりに.emacsファイルに
(set-cserver-host-name "hostname")
と書いておくとよいでしょう。
そして'C-\'と入力します。モードラインの左に変更が表示されます。
ブラケット中のテキストは現在のモードを表示します。もしそれが
使いたいモードでない場合は、'C-x C-k m'と'C-n', 'C-f'(エコーエリア
のカーソル移動)によってモード(例えばピンイン)を選択できます。
ピンインを選ぶとモードラインが中国語キャラクタの"QuanPin"と表示されます。
これでPinYinで入力できます。長いシーケンスもOKです。例えば
nihaobeijing<SP>
で中国語テキスト"Ni Hao Bei Jing"となります。
反転表示されている範囲は現在のターゲット単語です。C-f, C-bは
他の単語にカーソルを移動します。<SP>で次の候補を選択します。
M-s (あるいは ESC s)はエコーエリアに候補を表示します。C-n, C-p
は他の候補を選択します。M-i/M-oは単語の長さを短く/長くします。
<CR>あるいは他のアルファベットキーで確定します。C-gはキャンセルです。
4. 詳細
4.1 4つのフェーズ
MuleがEGGとともにインストールされている場合は4つの段階(phase)
に切替えることができます。
o ノーマル-フェーズ(normal-phase)
モードラインの左はしが
[--]J:--**-Mule: ...
のようになっている時はこのフェーズです。入力したキーは全て
通常通り処理されます。
o 変換-フェーズ(transition-phase)
normal-phaseでC-\ (toggle-egg-mode)と入力すると、変換フェーズ
になります。モードラインの左はしが
[ITS_MODE_INDICATOR]J:--**-Mule: ...
となります。ここでITS_MODE_INDICATORは現在のits-modeを表すマルチ
リンガル文字列です。例えば現在のits-modeがピンイン(PinYin)なら
中国語テキスト"QuanPin"が表示されます。このフェーズでは全ての
編集コマンド(delete, next-line, ...)はいつものように使えます。
しかしグラフィックキー('0'..'~')を入力するとfence-phaseになります。
o フェンス-フェーズ(fence-phase)
モードラインはtransition-phaseと同じですが、入力したラストキャラクタ
は'|' (fence)によって囲まれています。入力するグラフィックキャラクタ
はits-modeで定義されているルールに従って変換されます。例えば
transition-phaseで'n'を入力するとバッファは以下のように変化します:
YourKey n i 3 h a o 3
Buffer |n| |ni| |Ni | |Ni h| |Ni ha| |Ni hao||Ni Hao |
^ ^ ^
ここで'i'と'a'キャラクタ
where 'i' and 'a' characters at ^ are shown with tone marks.
これはピンインのits-modeは:
ni3 -> Ni , hao3 -> Hao
^ ^
ルールがあるからです。トーンについてわからない時は省略して下さい。
このフェーズではフェンス内でのみカーソル移動ができます:
C-a, C-e, C-f, C-b
<SPC>を入力した時はフェンスの文字列がバックグランドの'cserver'に
送られ、フェンスに変換された文字列が表示されます。
C-gでフェンスをdeleteした後にtransition-phase戻ります。
o 変換-フェーズ(translation-phase)
モードラインの左はしが
[TRS_MODE_INDICATOR]J:--**-Mule: ...
ここでTRS_MODE_INDICATORはサーバを表した文字列です。'cserver'の場合
は"Hanzi"の中国語キャラクタ"Han"が表示されます。
ここでフェンスに中国語テキストが表示されています。フェンス内の
テキストは:
|A-B-C-DE-F GH|
ここでA..Hは中国語キャラクタです。この場合テキストは2つの
BIG-PHRASEs A-B-C-DE-FとGHに分けられています。前者は
SMALL-PHRASEs A, B, C, DE, そして F の5つに分けれています。
カレントのフェーズの分割ポイントを変更するには:
C-i: BIG-PHRASE を短くします
C-o: BIG-PHRASE を長くします
M-i: SMALL-PHRASE 短くします
M-o: SMALL-PHRASE を長くします
求めるテキストに変換できたら<CR>あるいはC-lで確定します。
他のグラフィックキーでもOKです。前者のケースではtransition-phaseに
移動し、後者ではfence-phaseに移動します。
C-gでfence-phaseに戻ります。
フェーズのまとめ:
ノーマル-フェーズ
^
|
C-\
|
V
変換-フェーズ -- グラフィックキー --> フェンス-フェーズ
\ | ^
\ <SPC> |
\ | グラフィックキー
\ V |
`<-- <CR> --- 変換-フェーズ
Bg5 (Big 5) 台湾や香港でよく使われています。
GB (GuoBiao with simplified characters,G1 = GB 2312-80)
中国語標準のコード。
Hz インターネット上で使われるコード。
GBt (GuoBiao with traditional characters,G1 = GB 12345-90)
JIS (日本工業規格JIS,G1 = JIS X 0208-1990)
JIS2 (JIS supplementary character set,G1 = JIS X 0212-1990)
SJIS (Shift-JIS いわゆる MS-kanji,
1 byte characters from JIS X 0201-1976,
2 byte characters from JIS X 0208-1990)
KS (Korean Standard hangul and hanja,G1 = KSC 5601-1987)
UTF8 (UTF 8 (Unicode Transformation format 8), also called UTF 2 or FSS-UTF)
CNS1 (Chinese National Standard Plane 1, G1 = CNS 11643-1992 plane 1
CNS2
CNS7 (plane 2 - 7)
CEFX (reserved CEF encoding for IRIZ)
CEFY (private CEF encoding)
ports-chinese
や、その他
のLinuxのディストリビューションについて中国語情報がありましたら
伊佐治までご連絡下さい。
日本語を入力するにはアプリケーションが日本語化あるいはi18n化されている 必要があります。もし実装していないと日本語は入力できません。 そこでアプリケーションが日本語化、i18n化されていることをはじめにチェックして 下さい。
[翻訳者:伊佐冶 哲, isaji@mxu.meshnet.or.jp
この文書を訳する際、JFの方々にお世話いただきました。 ここに感謝いたします。]