The Linux SCSI programming HOWTO Heiko Eissfeldt heiko@colossus.escape.de v1.5, 7 May 1996 II Ryouta(井伊 亮太) pessi@kmc.kyoto-u.ac.jp 和訳 5 March 1998 この文書は Linux の汎用 SCSI インターフェースのプログラミングを取扱い ます。 ______________________________________________________________________ 目次 1. 最新情報 2. 序論 3. 汎用 SCSI インターフェースとは? 4. 使用にあたって必要なものは? 4.1 カーネルのコンフィギュレーション 4.2 デバイスファイル 4.3 デバイスの対応付け 4.3.1 SCSI 装置の動的な挿入と削除 5. プログラマのためのガイド 6. デバイスプログラミングの概要 7. デバイスをオープンする 8. ヘッダ構造体 9. Inquiry[照会]コマンドの例 10. センスバッファ 11. センスバッファを用いる例 12. ioctl 関数 13. ドライバのデフォルト 13.1 Transfer Lengths 伝達長 13.2 タイムアウト及び再試行の値 14. SCSI の仕様の取得 15. 関連情報源 15.1 HOWTOs and FAQs HOWTO と FAQ 15.2 メーリングリスト 15.3 コード例 16. 他に役に立つもの 16.1 デバイスドライバを書く人の助けになるもの 16.2 ユーティリティ 17. SCSI にアクセスするその他のインターフェース 18. おわりに 19. 謝辞 A. 付録 B. エラー処理 B.1 エラーステータスの解読 B.2 ステータスコード B.3 SCSI Sense Keys B.4 Host codes B.5 Driver codes C. Additional sense codes および additional sense code qualifiers C.1 ASC and ASCQ(辞書順) C.2 ASC and ASCQ(番号順) D. SCSIコマンドコードのクイックリファレンス E. プログラム例 ______________________________________________________________________ 1. 最新情報 新しいカーネルではインターフェースが少し変わりました。これは以前に「デ バイスの再スキャン」と題していた章に影響があります。今では SCSI 機器を システム稼働中に追加/削除することが可能です。 カーネル 1.3.98 以降、いくつかの重要なヘッダファイルが移動/分割されま した (sg.h と scsi.h)。 おばかなバグのなかには新しいものに取り換えられたものもあります。 2. 序論 この文書は Linux の汎用 SCSI インターフェースの導入とプログラミングの ための手引きです。 この文書はカーネルでの必要条件、装置との対応、および装置間の基本的な相 互作用をカバーします。いくつかの単純な C プログラミングの例も含まれま す。SCSI コマンドセットについての一般的な知識が必要です;SCSI 標準規格 と関連情報に関する詳しい情報については、この文書の付録を参照してくださ い。 この文書のプレーンテキストのバージョンでは、相互参照(``''で示されます) が欠落していることに注意してください。 3. 汎用 SCSI インターフェースとは? 汎用(generic) SCSI インターフェースは SCSI ハードウェアの(ひょっとした らエキゾチックな)部品への一般的な SCSI のアクセスを提供するために実装 されました。Lawrence Foard ( entropy@world.std.com) によって開発され、 Killy Corporation (scsi/sg.hにあるコメントを参照してください) によって 後援されました。 このインターフェースはユーザレベルのアプリケーション(すなわち、カーネ ルの外側)から特別な機器操作を可能にします。だから、カーネルドライバの 開発は、より危険でデバッグ困難なものなのですが、必要ありません。 とはいえ、適切にドライバを作動させないと、SCSI バスやドライバあるいは カーネルをハングする可能性があります。ですから、汎用ドライバを正しく作 動させることと、データの喪失を避けるために最初に全てのファイルをバック アップすることが大切です。他にもあなたのプログラムを走らせる前にしてお くと役に立つことがあります。全てのバッファがディスクにフラッシュされる ことを確実にするために sync コマンドを発行することで、もしシステムがハ ングしてもデータロスは最小になります。 汎用ドライバのもう一つの利点としては、インターフェース自身が変化しない 限り、全てのアプリケーションは新しいカーネルの開発から独立していられる ことです。比較するならば、他の低レベルなカーネルドライバは他のカーネル 内部の変化と歩調を合わさなければなりません。 典型的には、汎用ドライバはとその機能の長所を生かすために特殊なユーザア プリケーションが書かれる必要のある新しい SCSI ハードウェア装置(例: ス キャナー、プリンタ、CD-ROM ジュークボックス)と通信するために使用されま す。汎用インターフェースによってこれらのアプリケーションを迅速に作るこ とができます。 4. 使用にあたって必要なものは? 4.1. カーネルのコンフィギュレーション あなたが Linux によってサポートされている SCSI コントローラを持ってい なければならないのは明らかです。加えて、あなたのカーネルに汎用 SCSI サ ポートだけでなくコントローラのサポートも組込まねばなりません。 Linux カーネルの(/usr/src/linux での make config による)コンフィギュレーショ ンは典型的には次のようになります。 ... * * SCSI support * SCSI support? (CONFIG_SCSI) [n] y * * SCSI support type (disk, tape, CDrom) * ... Scsi generic support (CONFIG_CHR_DEV_SG) [n] y * * SCSI low-level drivers * ... もし利用できるならば、代わりにモジュールを作成してもかまいません。 [訳 注] make menuconfig 4.2. デバイスファイル 汎用 SCSI ドライバは、他の SCSI デバイスドライバによって用いられるもの とは別の、固有のデバイスファイルを使用します。それらのデバイスファイル は、通常は /devディレクトリにある、MAKEDEV スクリプトによって生成する ことができます。MAKEDEV sgを走らせると以下のファイルが作成されます: crw------- 1 root system 21, 0 Aug 20 20:09 /dev/sga crw------- 1 root system 21, 1 Aug 20 20:09 /dev/sgb crw------- 1 root system 21, 2 Aug 20 20:09 /dev/sgc crw------- 1 root system 21, 3 Aug 20 20:09 /dev/sgd crw------- 1 root system 21, 4 Aug 20 20:09 /dev/sge crw------- 1 root system 21, 5 Aug 20 20:09 /dev/sgf crw------- 1 root system 21, 6 Aug 20 20:09 /dev/sgg crw------- 1 root system 21, 7 Aug 20 20:09 /dev/sgh | | major, minor device numbers メジャー, マイナー デバイス番号 これらは直にアクセスするためにキャラクタデバイスであることに注意してく ださい。システムによってはこれらのデバイスは /dev/{sg0, sg1,...} と呼 ばれているかもしれませんが、インストールしたもの(訳 注:Slackware,RedHat,Debianなどのパッケージ)に依存しますので、以下の例 は適当に読み換えてください。 4.3. デバイスの対応付け これらのデバイスファイルは SCSI バス上の SCSI ID/LUN に対して動的に対 応付けられます(LUN = ロジカルユニット)。この対応付けでは低位の LUN/ID/ バス から始まって、SCSI のスキャンの時点にみつけられた各 SCSI バス上の 各装置の各 LUN に対して連続的にデバイス(ファイルのマイナー番号)が割当 てられます。これは最初の SCSI コントローラから始まり、全ての以降のコン トローラによって中断されない限り継続します。これは現在のところ SCSI ド ライバの初期化においてなされます。 例えば、三つの SCSI 装置が最初の SCSI バス上の ID 1,3,5 につながってい るとしましょう(それぞれが一つのLUNを持っています)。すると、結果として 以下のような対応付けがなされるでしょう: /dev/sga -> SCSI id 1 /dev/sgb -> SCSI id 3 /dev/sgc -> SCSI id 5 もし新しい装置を ID 4 で追加したならば、(次回の再スキャン後の)対応付け は: /dev/sga -> SCSI id 1 /dev/sgb -> SCSI id 3 /dev/sgc -> SCSI id 4 /dev/sgd -> SCSI id 5 となります。 ID 5 に関する変化に注意しましょう。対応するデバイス(ファイル)はもはや /dev/sgcではなくて、今や/dev/sgdの下に対応させられています。 幸いにも、新しいカーネルでは順番を変更することができます。 4.3.1. SCSI 装置の動的な挿入と削除 新しいカーネルと/procファイルシステムが走っているならば、使用されてい ない装置をシステム稼働中に取り外したり導入することができます。 SCSI 装置を取り外すには: echo "scsi remove-single-device a b c d" > /proc/scsi/scsi 同様にして、SCSI 装置を追加するには、 echo "scsi add-single-device a b c d" > /proc/scsi/scsi とします。 ここで a == ホストアダプタの番号 (最初のものが 0) b == ホストアダプタ上の SCSI チャネル (最初のものが 0) c == ID d == LUN (最初のものが 0) ですから前述の例における /dev/sgc と /dev/sgd の対応付けを入れ替えるた めには、次のようにすればできるでしょう。 [訳注:cat /proc/scsi/scsiを 実行すれば、これらの4つの値になにを設定すればいいかがつかめると思いま す。] echo "scsi remove-single-device 0 0 4 0" > /proc/scsi/scsi echo "scsi remove-single-device 0 0 5 0" > /proc/scsi/scsi echo "scsi add-single-device 0 0 5 0" > /proc/scsi/scsi echo "scsi add-single-device 0 0 4 0" > /proc/scsi/scsi なぜなら、汎用デバイスはそれらが挿入された順番で対応付けられるからで す。 さらに装置を SCSI バスに追加するときは、新しい装置には登録できる予備が 限られていることを心に留めておきましょう。このメモリはブート時に割当て られ、二つの装置を加えるための余地があります。 [訳注]initrd機構と組み合わせることにより、この仕組みを用いて機器構成の 変化に対し柔軟なシステムを構築することができるでしょう。 5. プログラマのためのガイド 以下の章は汎用 SCSI インターフェースを自分のアプリケーションのために使 用したいというプログラマのためのものです。例を用いて、SCSI 装置に INQUIRY と TESTUNITREADY コマンドによってアクセスするにはどうすればよ いかを示します。 これらのコード例を使用する際は、以下のことに注意してください: o ヘッダファイルsg.h および scsi.h の位置はカーネルバージョン 1.3.98 で変更になりました。今ではこれらのファイルは /usr/src/linux/include/scsiに位置しています。ここ は/usr/include/scsi に対してリンクされていることが期待されます。以 前は、これらは /usr/src/linux/drivers/scsiにありました。テキストの 以下では新しいカーネルを想定しています。 o 汎用 SCSI インターフェースはカーネルバージョン 1.1.68 で拡張されま した;以降の例には少なくともこのバージョンが必要となります。しかし カーネルバージョンの1.1.77から1.1.89まで、および、1.3.52か ら1.3.56まで、はどうぞ避けてください。というのは、これらのカーネル では汎用 SCSI インターフェースが滅茶苦茶だからです。 o アクセスされるデバイスを表現するヘッダ部分の定数 DEVICE はあなたが 利用できるデバイスに従ったものでなくてはなりません(``''章を参照して ください)。 6. デバイスプログラミングの概要 ヘッダファイル include/scsi/sg.h はインターフェースの記述を含んでいま す(カーネルバージョン 1.3.98 に基づいています): struct sg_header { int pack_len; /* やってくるパケット長 (ヘッダ込み) */ int reply_len; /* 期待される応答の最大長 */ int pack_id; /* パケットの id ナンバー */ int result; /* 0==ok, それ以外は errno コードを指示 */ unsigned int twelve_byte:1; /* グループ 6 & 7 コマンドに対し 12 バイトコマンド長を強制 */ unsigned int other_flags:31; /* 将来用 */ unsigned char sense_buffer[16]; /* read によってのみ使用される */ /* コマンドに続いてコマンドのためのデータ(?) */ }; この構造体はどのように SCSI コマンドが処理され、また、コマンドの実行結 果を保持する空間を持っているかを表しています。個々の構造体の構成要素に ついては``''章で後に議論します。 汎用デバイスとデータを交換する通常の方法は以下のようになります:オープ ンした汎用デバイスに対しコマンドを送るために次の三つの部分を含むブロッ クをデバイスに対して write() します。 struct sg_header SCSI コマンド コマンドと一緒に送られるべきデータ コマンドの結果を獲得するには、これ(と同様な)ブロック構造体を用いてブ ロックを read() します。 struct sg_header デバイスからやって来るデータ これが処理過程の通常の概要です。以降の章で各ステップをもっと詳しく記述 します。 注意:最近のカーネルバージョンに至るまで、SIGINT シグナルを write()と 対応するread()の呼び出しの間でブロックする必要がありました(つまり sigprocmask() によって)。write() 部から結果を取ってくるための read() なしで復帰することは続いて起こるアクセスをブロックすることになります。 このシグナルのブロックは見本のコードには含まれていません。ですからこれ らの見本を走らせる際には SIGINT (a la が訳せない^C )を発行するべきでは ありません。 7. デバイスをオープンする 汎用デバイスは read および write アクセスでオープンされる必要がありま す: int fd = open (device_name, O_RDWR); (これはCD-ROMドライブのような読み出し専用のハードウェア装置に対しても あてはまります)。 コマンドを送出するにはwriteを、なんらかの結果を得るにはreadを実行しな ければなりません。エラーの場合には返り値は負です(完全なリストは``''章 を参照してください)。 8. ヘッダ構造体 ヘッダ構造体 struct sg_header はアプリケーションとカーネルドライバの間 の調整層をつとめます。では構成要素について詳しく論じることにしましょ う。 int pack_len はドライバに書かれるブロックのサイズを定義します。これはカーネル において内部での使用のために定義されます。 int reply_len は応答で受け取られるブロックのサイズを定義します。これはアプリケ ーションの側から定義されます。 int pack_id このフィールドは要求に対する回答を割当てるのに役立ちます。アプリ ケーションは各要求に対して一意のidを与えることができます。数個の コマンド(例えば 4つ)を一つのデバイスに write したとしましょう。 それらのコマンドは並列に動作し、どれか一つが最も速いでしょう。 4回の read によって回答を受け取る際、回答は要求した通り順番であ る必要はありません。与えた要求に対する正しい回答を特定するために pack_id フィールドを使用することができます。典型的にはその値は各 要求ごとに加増されます(そしてついには一周します)。未解決の要求の 最大量はカーネルによって SG_MAX_QUEUE (例えば 4)に制限されていま す。 int result read あるいは write 呼び出しの結果コード。これは(たまに)汎用ドラ イバ(カーネル)側から定義されます。 write を呼出す前には NULL に しておくのが安全です。これらのコードは errno.h において定義され ています(0 はエラーなしを意味)。 unsigned int twelve_byte:1 このフィールドは非標準のベンダ固有のコマンドを使用する時にだけ必 要です (0xf0 - 0xff の範囲)。これらのコマンドのコマンド長が 10 ではなく 12 のときは、このフィールドは write の呼び出しの前に 1 にセットされねばなりません。それ以外コマンド長はサポートされてい ません。これはアプリケーション側から定義されます。 unsigned char sense_buffer[16] このバッファはコマンドが完遂した後(read() の呼び出しの後)でセッ トされ SCSI のセンスコードを含んでいます。コマンドの結果によって はここから読み出さねばならないものもあります(例えば TESTUNITREADY)。通常は 0 バイトしかありません。このフィールドの 値は汎用ドライバ (カーネル)側からセットされます。 次の見本の関数は直接汎用カーネルドライバに作用します。ヘッダ構造体を定 義し、 write を用いてコマンドを送出し、read によって結果を受け取り、多 少の(限られた)エラーチェックを行います。センスバッファデータは出力バッ ファの中で手に入れることができます(ヌルポインタが与えられていない限 り、その場合は入力バッファ内にあります)。これを以下の例の中で用いるこ とにします。 注意:DEVICEの値をあなたのデバイスを記述するものに設定してください。 #define DEVICE "/dev/sgc" /* 汎用 SCSI インターフェースを実際に動かしてみる見本プログラム */ #include #include #include #include #include #include #define SCSI_OFF sizeof(struct sg_header) static unsigned char cmd[SCSI_OFF + 18]; /* SCSI コマンド バッファ */ int fd; /* SCSI デバイス/ファイル ディスクリプタ */ /* 完結した SCSI コマンドを処理。 汎用 SCSI インターフェースを使用 */ static int handle_SCSI_cmd(unsigned cmd_len, /* コマンド長 */ unsigned in_size, /* 入力データサイズ */ unsigned char *i_buff, /* 入力バッファ */ unsigned out_size, /* 出力データサイズ */ unsigned char *o_buff /* 出力バッファ */ ) { int status = 0; struct sg_header *sg_hd; /* 安全性検査 */ if (!cmd_len) return -1; /* cmd_len != 0 が必要 */ if (!i_buff) return -1; /* 入力バッファが NULL でないこと */ #ifdef SG_BIG_BUFF if (SCSI_OFF + cmd_len + in_size > SG_BIG_BUFF) return -1; if (SCSI_OFF + out_size > SG_BIG_BUFF) return -1; #else if (SCSI_OFF + cmd_len + in_size > 4096) return -1; if (SCSI_OFF + out_size > 4096) return -1; #endif if (!o_buff) out_size = 0; /* 出力バッファなし、出力サイズなし */ /* 汎用 SCSI デバイスヘッダの構築 */ sg_hd = (struct sg_header *) i_buff; sg_hd->reply_len = SCSI_OFF + out_size; sg_hd->twelve_byte = cmd_len == 12; sg_hd->result = 0; #if 0 sg_hd->pack_len = SCSI_OFF + cmd_len + in_size; /* 不要 */ sg_hd->pack_id; /* 未使用 */ sg_hd->other_flags; /* 未使用 */ #endif /* コマンド送出 */ status = write( fd, i_buff, SCSI_OFF + cmd_len + in_size ); if ( status < 0 || status != SCSI_OFF + cmd_len + in_size || sg_hd->result ) { /* なんらかのエラーが発生 */ fprintf( stderr, "write(generic) result = 0x%x cmd = 0x%x\n", sg_hd->result, i_buff[SCSI_OFF] ); perror(""); return status; } if (!o_buff) o_buff = i_buff; /* バッファのポインタをチェック */ /* 結果を回収 */ status = read( fd, o_buff, SCSI_OFF + out_size); if ( status < 0 || status != SCSI_OFF + out_size || sg_hd->result ) { /* なんらかのエラーが発生 */ fprintf( stderr, "read(generic) status = 0x%x, result = 0x%x, " "cmd = 0x%x\n", status, sg_hd->result, o_buff[SCSI_OFF] ); fprintf( stderr, "read(generic) sense " "%x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x\n", sg_hd->sense_buffer[0], sg_hd->sense_buffer[1], sg_hd->sense_buffer[2], sg_hd->sense_buffer[3], sg_hd->sense_buffer[4], sg_hd->sense_buffer[5], sg_hd->sense_buffer[6], sg_hd->sense_buffer[7], sg_hd->sense_buffer[8], sg_hd->sense_buffer[9], sg_hd->sense_buffer[10], sg_hd->sense_buffer[11], sg_hd->sense_buffer[12], sg_hd->sense_buffer[13], sg_hd->sense_buffer[14], sg_hd->sense_buffer[15]); if (status < 0) perror(""); } /* 受け取るべきものを受け取ったかどうかをみる */ if (status == SCSI_OFF + out_size) status = 0; /* 全部もらった */ return status; /* 0 はエラーなしを意味 */ } これは最初はいくぶんか複雑にみえるかもしれませんが、コードのほとんどは エラーのチェックと報告です(これはコードが動作するようになったあとでも 役に立ちます)。 Handle_SCSI_cmd は全ての SCSI コマンドの種類に対しての一般的な形式を備 えていて、以下のように分類されます: データモード | コマンドの例 =============================================== 入力・出力データともになし | test unit ready 入力データなし、出力データあり| inquiry, read 入力データあり、出力データなし| mode select, write 入力・出力データともにあり | mode sense 9. Inquiry[照会]コマンドの例 もっとも基本的な SCSI コマンドの一つが INQUIRY コマンドで、装置の種類 と構成を明らかにするために使用されます。以下はSCSI-2 仕様書からの定義 です(詳細は SCSI-2 標準規格を参照のこと)。 Table 44: INQUIRY Command +=====-========-========-========-========-========-========-========-========+ | Bit| 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |Byte | | | | | | | | | |=====+=======================================================================| | 0 | Operation Code (12h) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 1 | Logical Unit Number | Reserved | EVPD | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 2 | Page Code | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 3 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 4 | Allocation Length | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 5 | Control | +=============================================================================+ 出力データは以下の通り: Table 45: Standard INQUIRY Data Format +=====-========-========-========-========-========-========-========-========+ | Bit| 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |Byte | | | | | | | | | |=====+==========================+============================================| | 0 | Peripheral Qualifier | Peripheral Device Type | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 1 | RMB | Device-Type Modifier | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 2 | ISO Version | ECMA Version | ANSI-Approved Version | |-----+-----------------+-----------------------------------------------------| | 3 | AENC | TrmIOP | Reserved | Response Data Format | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 4 | Additional Length (n-4) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 5 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 6 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 7 | RelAdr | WBus32 | WBus16 | Sync | Linked |Reserved| CmdQue | SftRe | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 8 | (MSB) | |- - -+--- Vendor Identification ---| | 15 | (LSB) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 16 | (MSB) | |- - -+--- Product Identification ---| | 31 | (LSB) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 32 | (MSB) | |- - -+--- Product Revision Level ---| | 35 | (LSB) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 36 | | |- - -+--- Vendor Specific ---| | 55 | | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 56 | | |- - -+--- Reserved ---| | 95 | | |=====+=======================================================================| | | Vendor-Specific Parameters | |=====+=======================================================================| | 96 | | |- - -+--- Vendor Specific ---| | n | | +=============================================================================+ 次の例は低レベル関数 handle_SCSI_cmd を Inquiry SCSI コマンドを実行す るために使用します。 最初に共通ヘッダにコマンド部を追加し、それから handle_SCSI_cmd を呼び 出します。handle_SCSI_cmd の呼び出しに対する出力バッファサイズの引数は 共通ヘッダのサイズを除外していることに注意してください。エラーが発生し なかったならば、コマンドが完結した後に出力バッファは要求されたデータを 保有することになります。 #define INQUIRY_CMD 0x12 #define INQUIRY_CMDLEN 6 #define INQUIRY_REPLY_LEN 96 #define INQUIRY_VENDOR 8 /* 返答データ内のベンダ名のオフセット */ /* ベンダのブランドとモデルを要求 */ static unsigned char *Inquiry ( void ) { static unsigned char Inqbuffer[ SCSI_OFF + INQUIRY_REPLY_LEN ]; unsigned char cmdblk [ INQUIRY_CMDLEN ] = { INQUIRY_CMD, /* command */ 0, /* lun/reserved */ 0, /* page code */ 0, /* reserved */ INQUIRY_REPLY_LEN, /* allocation length */ 0 };/* reserved/flag/link */ memcpy( cmd + SCSI_OFF, cmdblk, sizeof(cmdblk) ); /* * +------------------+ * | struct sg_header | <- cmd * +------------------+ * | copy of cmdblk | <- cmd + SCSI_OFF * +------------------+ */ if (handle_SCSI_cmd(sizeof(cmdblk), 0, cmd, sizeof(Inqbuffer) - SCSI_OFF, Inqbuffer )) { fprintf( stderr, "Inquiry failed\n" ); exit(2); } return (Inqbuffer + SCSI_OFF); } 上の例は次のような構造になっています。Inquiry 関数はそのコマンド部を共 通ヘッダのあと(SCSI_OFFによって与えられます)にコピーします。入力データ はこのコマンドに対しては存在しません。 Handle_SCSI_cmd がヘッダ構造体 を定義します。今や関数 main を実装し、この作業中の見本プログラムを完成 できます。 void main( void ) { fd = open(DEVICE, O_RDWR); if (fd < 0) { fprintf( stderr, "Need read/write permissions for "DEVICE".\n" ); exit(1); } /* Inquiry の結果の一部のフィールドを表示 */ printf( "%s\n", Inquiry() + INQUIRY_VENDOR ); } 最初にデバイスオープンし、エラーをチェックしてから、高位のサブルーチン を呼び出します。その後、ベンダ、製品及びリビジョンなどの結果を人間が読 める形式で表示します。 注意: Inquiry の結果にはこの小さなプログラムが供するよりももっと多くの 情報があります。このプログラムをデバイスの種類や ANSI のバージョンなど を出すように拡張したくなるかもしれません。デバイスの種類には特別な重要 性があります。というのはこれがその装置に対する必須およびオプションのコ マンドセットを決定するからです。自分でこれをプログラムしたくないのであ れば、Eric Youngdale による scsiinfo プログラムを使用することもできま す。scsiinfo は SCSI 装置についてのほとんど全ての情報を要求するもので す。tsx-11.mit.edu の pub/Linux/ALPHA/scsi を見てください。 10. センスバッファ 出力データのないコマンドはセンスバッファ(ヘッダ構造体の一部です)によっ てステータス情報を提供できます。センスデータは直前のコマンドが CHECK CONDITION ステータスを伴なって終了したときに利用することができます。こ の場合はカーネルが自動的にセンスデータを REQUEST SENSE コマンドによっ て回収します。その構造は以下の通りです: +=====-========-========-========-========-========-========-========-========+ | Bit| 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |Byte | | | | | | | | | |=====+========+==============================================================| | 0 | Valid | Error Code (70h or 71h) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 1 | Segment Number | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 2 |Filemark| EOM | ILI |Reserved| Sense Key | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 3 | (MSB) | |- - -+--- Information ---| | 6 | (LSB) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 7 | Additional Sense Length (n-7) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 8 | (MSB) | |- - -+--- Command-Specific Information ---| | 11 | (LSB) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 12 | Additional Sense Code | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 13 | Additional Sense Code Qualifier | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 14 | Field Replaceable Unit Code | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 15 | SKSV | | |- - -+------------ Sense-Key Specific ---| | 17 | | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 18 | | |- - -+--- Additional Sense Bytes ---| | n | | +=============================================================================+ 注意:最も役に立つフィールドは Sense Key(``''章をみてくださ い)、Additional Sense Code および Additional Sense Code Qualifier(``''章をみてください)です。 11. センスバッファを用いる例 ここではメディアが装置に塔載されているかどうかを検査するために TEST UNIT READY コマンドを使用します。inquiry の例にあるヘッダの宣言と関数 handle_SCSI_cmd が同様に必要です。 Table 73: TEST UNIT READY Command +=====-========-========-========-========-========-========-========-========+ | Bit| 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 | |Byte | | | | | | | | | |=====+=======================================================================| | 0 | Operation Code (00h) | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 1 | Logical Unit Number | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 2 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 3 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 4 | Reserved | |-----+-----------------------------------------------------------------------| | 5 | Control | +=============================================================================+ 以下がこれを実装した関数です: #define TESTUNITREADY_CMD 0 #define TESTUNITREADY_CMDLEN 6 #define ADD_SENSECODE 12 #define ADD_SC_QUALIFIER 13 #define NO_MEDIA_SC 0x3a #define NO_MEDIA_SCQ 0x00 int TestForMedium ( void ) { /* request READY status */ static unsigned char cmdblk [TESTUNITREADY_CMDLEN] = { TESTUNITREADY_CMD, /* command */ 0, /* lun/reserved */ 0, /* reserved */ 0, /* reserved */ 0, /* reserved */ 0};/* control */ memcpy( cmd + SCSI_OFF, cmdblk, sizeof(cmdblk) ); /* * +------------------+ * | struct sg_header | <- cmd * +------------------+ * | copy of cmdblk | <- cmd + SCSI_OFF * +------------------+ */ if (handle_SCSI_cmd(sizeof(cmdblk), 0, cmd, 0, NULL)) { fprintf (stderr, "Test unit ready failed\n"); exit(2); } return *(((struct sg_header*)cmd)->sense_buffer +ADD_SENSECODE) != NO_MEDIA_SC || *(((struct sg_header*)cmd)->sense_buffer +ADD_SC_QUALIFIER) != NO_MEDIA_SCQ; } このmain関数と組み合わせると、チェックを行うことができます。 void main( void ) { fd = open(DEVICE, O_RDWR); if (fd < 0) { fprintf( stderr, "Need read/write permissions for "DEVICE".\n" ); exit(1); } /* look if medium is loaded */ if (!TestForMedium()) { printf("device is unloaded\n"); } else { printf("device is loaded\n"); } } 付録のファイル generic_demo.c には両方の例が含まれます。 12. ioctl 関数 二つの ioctl 関数を用いることができます: o ioctl(fd, SG_SET_TIMEOUT, &Timeout); はタイムアウト値を Timeout * 10 ミリ秒に設定します。 Timeout は int として宣言されねばなりませ ん。 o ioctl(fd, SG_GET_TIMEOUT, &Timeout); は現在のタイムアウト値を得ま す。Timeout は int として宣言されねばなりません。 13. ドライバのデフォルト 13.1. Transfer Lengths 伝達長 現在(少なくともカーネルバージョン 1.1.68 まで)は入力および出力の大きさ はカーネルが SG_BIG_BUFF を定義してコンパイルされていない限り4096 バイ ト以下でなければなりません。定義した場合は SG_BIG_BUFF (例: 32768)バイ トに制限されます。これらの大きさは入力のコマンドブロックだけでなく共通 ヘッダも含みます。 SG_BIG_BUFF は (131072-512) まで安全に増やせます。 もちろんこの利点を亨受するためには、無論、新しいカーネルをコンパイルし 起動される必要があります。 13.2. タイムアウト及び再試行の値 デフォルトのタイムアウト値は一分間(Timeout = 6000)にセットされていま す。 ioctl を呼び出す(``''章をみてください)ことで変更できます。再試行 のデフォルトの値は 1 です。 14. SCSI の仕様の取得 SCSI-1 および SCSI-2 (そしてひょっとするとまもなく SCSI-3) と命名され た標準規格が存在します。標準規格は大部分上位互換です。 SCSI-1 標準規格は(筆者の意見では)ほとんど時代遅れで、SCSI-2 が最も広範 囲にわたって使われています。SCSI-3 はたいへん新しくてとても高価です。 これらの標準化されたコマンドセットは SCSI 製造業者に対して必須のおよび オプションのコマンドを指定しており、標準化されておらずプログラムミング のための情報を滅多に利用できないベンダ独自の拡張コマンドに優先して選ば れるべきです。 最新の草案の電子的な複写は以下の anonymous ftp より入手できます: o ftp.cs.tulane.edu:pub/scsi o ftp.symbios.com:/pub/standards o ftp.cs.uni-sb.de:/pub/misc/doc/scsi (私は Yggdrasil Linux CD-ROM のディレクトリ /usr/doc/scsi-2 および /usr/doc/scsi-1 自分の SCSI 仕様書を手に入れました。) SCSI FAQ でも以下の印刷物の情報源を挙げています: The SCSI specification: Available from: SCSI 仕様書:以下から入手可 能: Global Engineering Documents 15 Inverness Way East Englewood Co 80112-5704 (800) 854-7179 SCSI-1: X3.131-1986 SCSI-2: X3.131-199x SCSI-3 X3T9.2/91-010R4 Working Draft (Global Engineering Documentation in Irvine, CA (714)261-1455??) SCSI-1: Doc \# X3.131-1986 from ANSI, 1430 Broadway, NY, NY 10018 IN-DEPTH EXPLORATION OF SCSI can be obtained from Solution Technology, Attn: SCSI Publications, POB 104, Boulder Creek, CA 95006, (408)338-4285, FAX (408)338-4374 THE SCSI ENCYLOPEDIA and the SCSI BENCH REFERENCE can be obtained from ENDL Publishing, 14426 Black Walnut Ct., Saratoga, CA 95090, (408)867-6642, FAX (408)867-2115 SCSI: UNDERSTANDING THE SMALL COMPUTER SYSTEM INTERFACE was published by Prentice-Hall, ISBN 0-13-796855-8 [訳注]日本語の書籍 (たくさんあるのでですが、とりあえず今、訳者の手許にあるものだけ挙げます。 コメントお待ちしています。) (1)SCSI-2詳細解説:最新SCSI規格とコマンド・リファレンス. 菅谷 誠一 著. CQ出版社. 1994 初版. ISBN 4-7898-3523-5 (2)SCSIインターフェーステクニカルブック NEC PC-9800シリーズ対応 実例で学ぶSCSIインターフェース NEC PC-9800シリーズプログラマ必携 1989.8.1 初版発行 (株)コーラル (C)NEC Corporation SCSIインターフェースボード(PC-9801-55に塔載されているWD33C93へのアクセス方法)、SCSIインターフェース共通BIOS(SCSI機器を汎用的に制御できるレベル)、SCSIインターフェース対応固定BIOSの三部構成からなる。 15. 関連情報源 15.1. HOWTOs and FAQs HOWTO と FAQ Drew Eckhardt による Linux SCSI-HOWTO は装置固有の質問だけでなく全ての サポートされる SCSI コントローラを網羅しています。 SCSI についての一般的な質問はニュースグループ Comp.Periphs.Scsi での SCSI-FAQ の中で回答されています( tsx-11 の pub/linux/ALPHA/scsi および ミラーサイトより入手可能) 15.2. メーリングリスト Linux での SCSI の開発に関係したバグ報告と質問についての mailing list があります。参加するためには、通信文の本体に subscribe linux-scsi の行 をそえて、majordomo@vger.rutgers.edu に電子メールを送ってください。通 信文は linux-scsi@vger.rutgers.edu に投稿しましょう。ヘルプ文書は "help" の行を入れて majordomo@vger.rutgers.edu に電子メールを送れば要 求できます。 15.3. コード例 sunsite.unc.edu: apps/graphics/hpscanpbm-0.3a.tar.gz このパッケージは HP スキャンジェットスキャナーを汎用インターフェ ースを通じて操縦します。 tsx-11.mit.edu: BETA/cdrom/private/mkisofs/cdwrite-1.3.tar.gz cdwrite パッケージは汎用インターフェースを CD のイメージを CD ラ イターに書くのに使います。 sunsite.unc.edu: apps/sound/cds/cdda2wav*.src.tar.gz 恥知らずにも自分のアプリケーションの宣伝で、オーディオ CD トラッ クを wav ファイルへとコピーします。[訳注]最近、cdda2wavより高安 定をうたったソフトがリリースされました。なんていったっけ? 16. 他に役に立つもの なにかと調法するものについて。もっと新しいとか優れているものがあるかど うかなどはよくわかりません。ぜひご意見を。 16.1. デバイスドライバを書く人の助けになるもの これらの文書は sunsite.unc.edu ftp サーバおよびそのミラーでみつけるこ とができます。 /pub/Linux/docs/kernel/kernel-hackers-guide LDP (Linux Documentation Project) のカーネルハッカーズガイド。 ちょっと時代遅れかもしれませんが、もっとも基礎的な事項をカバーし ています。 /pub/Linux/docs/kernel/drivers.doc.z この文書はキャラクタドライバの書き方を扱っています。 /pub/Linux/docs/kernel/tutorial.doc.z キャラクタデバイスの作成についてコード付きでのチュートリアル。 /pub/Linux/docs/kernel/scsi.paper.tar.gz SCSI ドライバの書き方を記述したをLaTeX 文書。 /pub/Linux/docs/hardware/DEVICES Linux で使用されるメジャーデバイスとマイナーデバイスのリスト The Linux Kernel 訳文で勝手に追加しました。多分LDPの文書。 David A Rusling さんに よるもの。結構いいと思います。感じとしては LINUX Kernel Internals (Addison Wesley)に似てますが、コード例はあまりありませ ん。 16.2. ユーティリティ tsx-11.mit.edu: ALPHA/scsi/scsiinfo*.tar.gz SCSI 装置に対して操作パラメータ、欠陥リストなどを問い合わせるた めのプログラム。X ウィンドウシステムベースのインターフェースを利 用することができます。ただし Tk/Tcl/wish のインストールが必要で す。 X ベースのインターフェースを用いれば容易にドライブの設定を 変更することができます。 tsx-11.mit.edu: ALPHA/kdebug カーネルをデバッグするための gdb の拡張 17. SCSI にアクセスするその他のインターフェース Linux では SCSI_IOCTL_SEND_COMMAND ioctl の呼び出しを用いて SCSI にア クセスするという不埓な手段もありますが、すすめられません。 un*x 界では一般に用いられている他の類似のインターフェースもいくつか存 在しますが、Linux で使うことはできません。 1. CAM (Common Access Method共通アクセス法])。Future Domain 及び他 のSCSI ベンダが開発。Linux は SCSI CAM システムをまたほとんどサポー トしていません(主にハードディスクからのブートに関して)。 CAM はター ゲットモードをもサポートしますから、自分のコンピュータを周辺機器で あるかのように偽装することもありえます(つまり小さな SCSI ネットワー ク)。 2. ASPI (Advanced SCSI Programming Interface)。Adaptecが開発。これは MS-DOS マシーンにとっての事実上の標準です。 他に同様にして SCO(TM), NeXT(TM), Silicon Graphics(TM) および SUN(TM) でのアプリケーションインターフェースがあります。 18. おわりに 汎用 SCSI インターフェースはユーザアプリケーションと特定のデバイスの間 の溝を橋渡しします。しかし類似した低水準の関数群を備えたプログラムをお びただしくうみだすよりは、特別の目的に対する一般化された低水準関数群を もつ共有ライブラリを手に入れる方がより望ましいといえます。主要な目標は インターフェースから独立した層を手に入れることであるべきです。アプリケ ーションを低レベルなルーチンとハードウェアに依存するルーチンとに分離す るのがよい設計でしょう。低水準ルーチンは共有ライブラリに入れることがで きるでしょうし、全てのアプリケーションから利用できるようになるでしょ う。ここで、標準化されたインターフェースができる限り新しいものを作るま えに続くべきです。 今ではみなさんは私よりもずっと Linux 汎用 SCSI インターフェースについ て詳しいはずです。ですからいまや全世界の Linux コミュニティの利益のた めに、強力なアプリケーションの開発に着手できます。 19. 謝辞 Jeff Tranter にはこの文書を入念に校正し改良してくれたことにほんとうに 感謝します。役に立つ批評をくれ Carlos Phchol にも。私がこのインター フェースの使用について最初に(ばかな)質問したときに Drew Eckhardt と Eric Youngdale が助けてくれたこともありがたく思っています。 A. 付録 B. エラー処理 関数 open, ioctl, write および read はエラーを報告する可能性がありま す。この場合、関数の返り値は -1 で大域変数 errno にエラー番号が与えら れます。 errno の値は /usr/include/errno.h において定義されています。 以下のような値をとりえます: 関数 | エラー | 解説 =========|==============|============================================= open | ENXIO | デバイスが無効 | EACCES | アクセスモードがread/write(O_RDWR)でない | EBUSY | デバイスに対しブロックしないアクセスが要求 | | されたが、現在はビジー状態。 | ERESTARTSYS | これは内部のエラーを示す。再現可能にして | | SCSI チャンネルに報せられたい(バグ報告の詳細 | | は Drew Eckhardts による SCSI-HOWTO をみよ) ioctl | ENXIO | デバイスが無効 read | EAGAIN | デバイスがブロックしようとする。後で再試行を。 | ERESTARTSYS | これが内部のエラーを示す。再現可能にして | | SCSI チャンネルに報せられたい(バグ報告の詳細 | | は Drew Eckhardts による SCSI-HOWTO をみよ) write | EIO | 長さが短かすぎ (共通ヘッダ構造体より小さい)。 | | 警告: 現在の所、長さ超過の確認はない。 | EAGAIN | デバイスがブロックしようとする。後で再試行を。 | ENOMEM | この要求に必要なメモリを割当てできなかった。 | | 最大伝送サイズを超えていないならば後で再試行 | | を(上をみよ)。 select | | なし close | | なし read/write の正の返り値は例によって伝送に成功したバイト数を示していま す。これは要求したバイト数と等しいべきです。 B.1. エラーステータスの解読 さらにより詳細な報告がカーネルの hd_status と デバイスの sense_buffer によってなされます(``''章をみてください)。いずれも共通ヘッダ構造体にあ ります。 hd_status の意味は drivers/scsi/scsi.h で提供されます:この unsigned int は異なる部分から構成されています。 lsb | ... | ... | msb =======|===========|===========|============ status | sense key | host code | driver byte drivers/scsi/scsi.hでこれらのマクロを手に入れることができるのですが、 不幸にして摩可不思議なヘッダファイルの相互依存のために簡単には使えませ ん。ここをきれいにしないといけません。 マクロ | 解説 =======================|==================================================== status_byte(hd_status) | SCSI 装置の状態。ステータスコードの章をみよ。 msg_byte(hd_status) | 装置より。SCSI sense keys の章をみよ。 host_byte(hd_status) | カーネルより。 Hostcodes の章をみよ。 driver_byte(hd_status) | カーネルより。. midlevel codes の章をみよ。 B.2. ステータスコード 以下のSCSI 装置から返されるステータスコードが(scsi/scsi.hで定義されて います)利用可能です。 値 | シンボル ======|===================== 0x00 | GOOD 0x01 | CHECK_CONDITION 0x02 | CONDITION_GOOD 0x04 | BUSY 0x08 | INTERMEDIATE_GOOD 0x0a | INTERMEDIATE_C_GOOD 0x0c | RESERVATION_CONFLICT これらのシンボルの値は右に一つシフトされていることに注意してください。 ステータスが CHECK_CONDITION のときならば、センスバッファ内のセンスデ ータは有効です(特に追加的なセンスコードと追加的なセンスコードクオリ ファイアを確認してください)。 これらの値には SCSI-2 仕様書によると次のような意味があります。 Table 27: Status Byte Code +=================================-==============================+ | Bits of Status Byte | Status | | 7 6 5 4 3 2 1 0 | | |---------------------------------+------------------------------| | R R 0 0 0 0 0 R | GOOD | | R R 0 0 0 0 1 R | CHECK CONDITION | | R R 0 0 0 1 0 R | CONDITION MET | | R R 0 0 1 0 0 R | BUSY | | R R 0 1 0 0 0 R | INTERMEDIATE | | R R 0 1 0 1 0 R | INTERMEDIATE-CONDITION MET | | R R 0 1 1 0 0 R | RESERVATION CONFLICT | | R R 1 0 0 0 1 R | COMMAND TERMINATED | | R R 1 0 1 0 0 R | QUEUE FULL | | | | | All Other Codes | Reserved | |----------------------------------------------------------------| | Key: R = Reserved bit | +================================================================+ ステータスバイトコードの定義を以下に与える。 GOOD. この状態はターゲットがコマンドの実行に成功したことを示す。 CHECK CONDITION. この状態は contingent allegiance condition が発生した ことを示す。(6.6をみよ)。 CONDITION MET. この状態もしくは INTERMEDIATE-CONDITION MET は要求した 操作が達成されたときにはいつでも返される。(SEARCH DATA 及び PRE-FETCH コマンドをみよ)。 BUSY. この状態はターゲットがビジーであることを示す。この状態はターゲット がコマンドをその他の受付可能なイニシエータ(すなわち保留できない衝突)からの コマンドを受け付けることができないときはいつでも返されるであろう。推奨され るイニシエータの回復動作は後の時点で再びコマンドを発行することである。 INTERMEDIATE. この状態もしくは INTERMEDIATE-CONDITION MET は、コマンドが CHECK CONDITION, RESERVATION CONFLICT もしくは COMMAND TERMINATED ステータス によっては終了しなかった場合に、一つながりの連結したコマンド群(最後のコマン ドを除く)において各コマンドの実行に成功したときに返される。もし INTERMEDIATE あるいは INTERMEDIATE-CONDITION MET ステータスが返されないならば、その連結し たコマンド列は終了して入出力操作は終えられている。 INTERMEDIATE-CONDITION MET. この状態は CONDITON MET と INTERMEDIATE ステータ スが組合さったものである。 RESERVATION CONFLICT. この状態はイニシエータが別の SCSI 装置に対して衝突保留 予約型として指定されているロジカルユニットもしくはロジカルユニット内部の程度 [?? extent ??]にアクセスを試みた場合に必ず返される。推奨されるイニシエータの回復 動作は後の時点で再度コマンドを発行することである。 COMMAND TERMINATED. この状態は TERMINATE I/O PROCESS メッセージ(5.6.22 をみよ) を受け取ったあとでターゲットが現在の入出力操作を終了させる場合に返される。この 状態はまた contingent allegiance condition が発生したことも示している(6.6 をみよ)。 QUEUE FULL. この状態はタグ付けされたキュー操作が実装されている場合に実装される とする。この状態は SIMPLE QUEUE TAG, ORDERED QUEUE TAG もしくは HEAD OF QUEUE TAG メッセージが受け取られコマンドキューがいっぱいであるときに返される。入出力操作 はコマンドキュー内に配置されない。 B.3. SCSI Sense Keys これらのカーネルシンボル(scsi/scsi.hより)があらかじめ定義されていま す。 Value | Symbol ======|================ 0x00 | NO_SENSE 0x01 | RECOVERED_ERROR 0x02 | NOT_READY 0x03 | MEDIUM_ERROR 0x04 | HARDWARE_ERROR 0x05 | ILLEGAL_REQUEST 0x06 | UNIT_ATTENTION 0x07 | DATA_PROTECT 0x08 | BLANK_CHECK 0x0a | COPY_ABORTED 0x0b | ABORTED_COMMAND 0x0d | VOLUME_OVERFLOW 0x0e | MISCOMPARE SCSI-2 文書にあるリストそのままは以下の通りです(7.2.14.3 章より)。 Table 69: Sense Key (0h-7h) Descriptions +========-====================================================================+ | Sense | Description | | Key | | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 0h | NO SENSE. Indicates that there is no specific sense key | | | information to be reported for the designated logical unit. This | | | would be the case for a successful command or a command that | | | received CHECK CONDITION or COMMAND TERMINATED status because one | | | of the filemark, EOM, or ILI bits is set to one. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 1h | RECOVERED ERROR. Indicates that the last command completed | | | successfully with some recovery action performed by the target. | | | Details may be determinable by examining the additional sense | | | bytes and the information field. When multiple recovered errors | | | occur during one command, the choice of which error to report | | | (first, last, most severe, etc.) is device specific. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 2h | NOT READY. Indicates that the logical unit addressed cannot be | | | accessed. Operator intervention may be required to correct this | | | condition. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 3h | MEDIUM ERROR. Indicates that the command terminated with a non- | | | recovered error condition that was probably caused by a flaw in | | | the medium or an error in the recorded data. This sense key may | | | also be returned if the target is unable to distinguish between a | | | flaw in the medium and a specific hardware failure (sense key 4h).| |--------+--------------------------------------------------------------------| | 4h | HARDWARE ERROR. Indicates that the target detected a non- | | | recoverable hardware failure (for example, controller failure, | | | device failure, parity error, etc.) while performing the command | | | or during a self test. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 5h | ILLEGAL REQUEST. Indicates that there was an illegal parameter in| | | the command descriptor block or in the additional parameters | | | supplied as data for some commands (FORMAT UNIT, SEARCH DATA, | | | etc.). If the target detects an invalid parameter in the command | | | descriptor block, then it shall terminate the command without | | | altering the medium. If the target detects an invalid parameter | | | in the additional parameters supplied as data, then the target may| | | have already altered the medium. This sense key may also indicate| | | that an invalid IDENTIFY message was received (5.6.7). | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 6h | UNIT ATTENTION. Indicates that the removable medium may have been| | | changed or the target has been reset. See 6.9 for more detailed | | | information about the unit attention condition. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 7h | DATA PROTECT. Indicates that a command that reads or writes the | | | medium was attempted on a block that is protected from this | | | operation. The read or write operation is not performed. | +=============================================================================+ Table 70: Sense Key (8h-Fh) Descriptions +========-====================================================================+ | Sense | Description | | Key | | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 8h | BLANK CHECK. Indicates that a write-once device or a sequential- | | | access device encountered blank medium or format-defined end-of- | | | data indication while reading or a write-once device encountered a| | | non-blank medium while writing. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | 9h | Vendor Specific. This sense key is available for reporting vendor| | | specific conditions. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Ah | COPY ABORTED. Indicates a COPY, COMPARE, or COPY AND VERIFY | | | command was aborted due to an error condition on the source | | | device, the destination device, or both. (See 7.2.3.2 for | | | additional information about this sense key.) | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Bh | ABORTED COMMAND. Indicates that the target aborted the command. | | | The initiator may be able to recover by trying the command again. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Ch | EQUAL. Indicates a SEARCH DATA command has satisfied an equal | | | comparison. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Dh | VOLUME OVERFLOW. Indicates that a buffered peripheral device has | | | reached the end-of-partition and data may remain in the buffer | | | that has not been written to the medium. A RECOVER BUFFERED DATA | | | command(s) may be issued to read the unwritten data from the | | | buffer. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Eh | MISCOMPARE. Indicates that the source data did not match the data| | | read from the medium. | |--------+--------------------------------------------------------------------| | Fh | RESERVED. | +=============================================================================+ B.4. Host codes 以下の host code は drivers/scsi/scsi.h において定義されています。これ らはカーネルドライバによりセットされます。 Value | Symbol | Description ======|================|======================================== 0x00 | DID_OK | No error 0x01 | DID_NO_CONNECT | Couldn't connect before timeout period 0x02 | DID_BUS_BUSY | BUS stayed busy through time out period 0x03 | DID_TIME_OUT | TIMED OUT for other reason 0x04 | DID_BAD_TARGET | BAD target 0x05 | DID_ABORT | Told to abort for some other reason 0x06 | DID_PARITY | Parity error 0x07 | DID_ERROR | internal error 0x08 | DID_RESET | Reset by somebody 0x09 | DID_BAD_INTR | Got an interrupt we weren't expecting B.5. Driver codes 中間層のドライバは装置からのセンスキーに基づいて低水準ドライバから返さ れた状態を類別します。さらに再試行、中止あるいは再マップといったとるべ きいくつかの動作を示唆します。 Value | Symbol | Description of Driver status ======|================|======================================== 0x00 | DRIVER_OK | No error 0x01 | DRIVER_BUSY | not used 0x02 | DRIVER_SOFT | not used 0x03 | DRIVER_MEDIA | not used 0x04 | DRIVER_ERROR | internal driver error 0x05 | DRIVER_INVALID | finished (DID_BAD_TARGET or DID_ABORT) 0x06 | DRIVER_TIMEOUT | finished with timeout 0x07 | DRIVER_HARD | finished with fatal error 0x08 | DRIVER_SENSE | had sense information available Value | Symbol | Description of suggestion ======|================|======================================== 0x10 | SUGGEST_RETRY | retry the SCSI request 0x20 | SUGGEST_ABORT | abort the request 0x30 | SUGGEST_REMAP | remap the block (not yet implemented) 0x40 | SUGGEST_DIE | let the kernel panic 0x80 | SUGGEST_SENSE | get sense information from the device 0xff | SUGGEST_IS_OK | nothing to be done C. Additional sense codes および additional sense code qualifiers 実行された SCSI コマンドの状態が CHECK_CONDItiON の時には、センスバッ ファ内のセンスデータが利用可能です。additional sense code と additional sense code qualifier がそのバッファの中に含まれています。 SCSI-2 の仕様書より二つの表を算入します。最初のものは辞書風で、二番目 のものは番号順です。 C.1. ASC and ASCQ(辞書順) 次の表のリストは解説のリストとそれが適用されるデバイスの種類とを示しま す。 +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 13h 00h D W O ADDRESS MARK NOT FOUND FOR DATA FIELD | | 12h 00h D W O ADDRESS MARK NOT FOUND FOR ID FIELD | | 00h 11h R AUDIO PLAY OPERATION IN PROGRESS | | 00h 12h R AUDIO PLAY OPERATION PAUSED | | 00h 14h R AUDIO PLAY OPERATION STOPPED DUE TO ERROR | | 00h 13h R AUDIO PLAY OPERATION SUCCESSFULLY COMPLETED | | 00h 04h T S BEGINNING-OF-PARTITION/MEDIUM DETECTED | | 14h 04h T BLOCK SEQUENCE ERROR | | 30h 02h DT WR O CANNOT READ MEDIUM - INCOMPATIBLE FORMAT | | 30h 01h DT WR O CANNOT READ MEDIUM - UNKNOWN FORMAT | | 52h 00h T CARTRIDGE FAULT | | 3Fh 02h DTLPWRSOMC CHANGED OPERATING DEFINITION | | 11h 06h WR O CIRC UNRECOVERED ERROR | | 30h 03h DT CLEANING CARTRIDGE INSTALLED | | 4Ah 00h DTLPWRSOMC COMMAND PHASE ERROR | | 2Ch 00h DTLPWRSOMC COMMAND SEQUENCE ERROR | | 2Fh 00h DTLPWRSOMC COMMANDS CLEARED BY ANOTHER INITIATOR | | 2Bh 00h DTLPWRSO C COPY CANNOT EXECUTE SINCE HOST CANNOT DISCONNECT | | 41h 00h D DATA PATH FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 4Bh 00h DTLPWRSOMC DATA PHASE ERROR | | 11h 07h W O DATA RESYCHRONIZATION ERROR | | 16h 00h D W O DATA SYNCHRONIZATION MARK ERROR | | 19h 00h D O DEFECT LIST ERROR | | 19h 03h D O DEFECT LIST ERROR IN GROWN LIST | | 19h 02h D O DEFECT LIST ERROR IN PRIMARY LIST | | 19h 01h D O DEFECT LIST NOT AVAILABLE | | 1Ch 00h D O DEFECT LIST NOT FOUND | | 32h 01h D W O DEFECT LIST UPDATE FAILURE | | 40h NNh DTLPWRSOMC DIAGNOSTIC FAILURE ON COMPONENT NN (80H-FFH) | | 63h 00h R END OF USER AREA ENCOUNTERED ON THIS TRACK | | 00h 05h T S END-OF-DATA DETECTED | | 14h 03h T END-OF-DATA NOT FOUND | | 00h 02h T S END-OF-PARTITION/MEDIUM DETECTED | | 51h 00h T O ERASE FAILURE | | 0Ah 00h DTLPWRSOMC ERROR LOG OVERFLOW | | 11h 02h DT W SO ERROR TOO LONG TO CORRECT | | 03h 02h T EXCESSIVE WRITE ERRORS | | 3Bh 07h L FAILED TO SENSE BOTTOM-OF-FORM | | 3Bh 06h L FAILED TO SENSE TOP-OF-FORM | | 00h 01h T FILEMARK DETECTED | | 14h 02h T FILEMARK OR SETMARK NOT FOUND | | 09h 02h WR O FOCUS SERVO FAILURE | | 31h 01h D L O FORMAT COMMAND FAILED | | 58h 00h O GENERATION DOES NOT EXIST | +=============================================================================+ Table 71: (continued) +=============================================================================+ | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 1Ch 02h D O GROWN DEFECT LIST NOT FOUND | | 00h 06h DTLPWRSOMC I/O PROCESS TERMINATED | | 10h 00h D W O ID CRC OR ECC ERROR | | 22h 00h D ILLEGAL FUNCTION (SHOULD USE 20 00, 24 00, OR 26 00) | | 64h 00h R ILLEGAL MODE FOR THIS TRACK | | 28h 01h M IMPORT OR EXPORT ELEMENT ACCESSED | | 30h 00h DT WR OM INCOMPATIBLE MEDIUM INSTALLED | | 11h 08h T INCOMPLETE BLOCK READ | | 48h 00h DTLPWRSOMC INITIATOR DETECTED ERROR MESSAGE RECEIVED | | 3Fh 03h DTLPWRSOMC INQUIRY DATA HAS CHANGED | | 44h 00h DTLPWRSOMC INTERNAL TARGET FAILURE | | 3Dh 00h DTLPWRSOMC INVALID BITS IN IDENTIFY MESSAGE | | 2Ch 02h S INVALID COMBINATION OF WINDOWS SPECIFIED | | 20h 00h DTLPWRSOMC INVALID COMMAND OPERATION CODE | | 21h 01h M INVALID ELEMENT ADDRESS | | 24h 00h DTLPWRSOMC INVALID FIELD IN CDB | | 26h 00h DTLPWRSOMC INVALID FIELD IN PARAMETER LIST | | 49h 00h DTLPWRSOMC INVALID MESSAGE ERROR | | 11h 05h WR O L-EC UNCORRECTABLE ERROR | | 60h 00h S LAMP FAILURE | | 5Bh 02h DTLPWRSOM LOG COUNTER AT MAXIMUM | | 5Bh 00h DTLPWRSOM LOG EXCEPTION | | 5Bh 03h DTLPWRSOM LOG LIST CODES EXHAUSTED | | 2Ah 02h DTL WRSOMC LOG PARAMETERS CHANGED | | 21h 00h DT WR OM LOGICAL BLOCK ADDRESS OUT OF RANGE | | 08h 00h DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION FAILURE | | 08h 02h DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION PARITY ERROR | | 08h 01h DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION TIME-OUT | | 4Ch 00h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT FAILED SELF-CONFIGURATION | | 3Eh 00h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT HAS NOT SELF-CONFIGURED YET | | 04h 01h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT IS IN PROCESS OF BECOMING READY | | 04h 00h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, CAUSE NOT REPORTABLE | | 04h 04h DTL O LOGICAL UNIT NOT READY, FORMAT IN PROGRESS | | 04h 02h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, INITIALIZING COMMAND REQUIRED | | 04h 03h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, MANUAL INTERVENTION REQUIRED | | 25h 00h DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT SUPPORTED | | 15h 01h DTL WRSOM MECHANICAL POSITIONING ERROR | | 53h 00h DTL WRSOM MEDIA LOAD OR EJECT FAILED | | 3Bh 0Dh M MEDIUM DESTINATION ELEMENT FULL | | 31h 00h DT W O MEDIUM FORMAT CORRUPTED | | 3Ah 00h DTL WRSOM MEDIUM NOT PRESENT | | 53h 02h DT WR OM MEDIUM REMOVAL PREVENTED | | 3Bh 0Eh M MEDIUM SOURCE ELEMENT EMPTY | | 43h 00h DTLPWRSOMC MESSAGE ERROR | | 3Fh 01h DTLPWRSOMC MICROCODE HAS BEEN CHANGED | | 1Dh 00h D W O MISCOMPARE DURING VERIFY OPERATION | | 11h 0Ah DT O MISCORRECTED ERROR | | 2Ah 01h DTL WRSOMC MODE PARAMETERS CHANGED | | 07h 00h DTL WRSOM MULTIPLE PERIPHERAL DEVICES SELECTED | | 11h 03h DT W SO MULTIPLE READ ERRORS | | 00h 00h DTLPWRSOMC NO ADDITIONAL SENSE INFORMATION | | 00h 15h R NO CURRENT AUDIO STATUS TO RETURN | | 32h 00h D W O NO DEFECT SPARE LOCATION AVAILABLE | | 11h 09h T NO GAP FOUND | | 01h 00h D W O NO INDEX/SECTOR SIGNAL | | 06h 00h D WR OM NO REFERENCE POSITION FOUND | +=============================================================================+ Table 71: (continued) +=============================================================================+ | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 02h 00h D WR OM NO SEEK COMPLETE | | 03h 01h T NO WRITE CURRENT | | 28h 00h DTLPWRSOMC NOT READY TO READY TRANSITION, MEDIUM MAY HAVE CHANGED| | 5Ah 01h DT WR OM OPERATOR MEDIUM REMOVAL REQUEST | | 5Ah 00h DTLPWRSOM OPERATOR REQUEST OR STATE CHANGE INPUT (UNSPECIFIED) | | 5Ah 03h DT W O OPERATOR SELECTED WRITE PERMIT | | 5Ah 02h DT W O OPERATOR SELECTED WRITE PROTECT | | 61h 02h S OUT OF FOCUS | | 4Eh 00h DTLPWRSOMC OVERLAPPED COMMANDS ATTEMPTED | | 2Dh 00h T OVERWRITE ERROR ON UPDATE IN PLACE | | 3Bh 05h L PAPER JAM | | 1Ah 00h DTLPWRSOMC PARAMETER LIST LENGTH ERROR | | 26h 01h DTLPWRSOMC PARAMETER NOT SUPPORTED | | 26h 02h DTLPWRSOMC PARAMETER VALUE INVALID | | 2Ah 00h DTL WRSOMC PARAMETERS CHANGED | | 03h 00h DTL W SO PERIPHERAL DEVICE WRITE FAULT | | 50h 02h T POSITION ERROR RELATED TO TIMING | | 3Bh 0Ch S POSITION PAST BEGINNING OF MEDIUM | | 3Bh 0Bh S POSITION PAST END OF MEDIUM | | 15h 02h DT WR O POSITIONING ERROR DETECTED BY READ OF MEDIUM | | 29h 00h DTLPWRSOMC POWER ON, RESET, OR BUS DEVICE RESET OCCURRED | | 42h 00h D POWER-ON OR SELF-TEST FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 1Ch 01h D O PRIMARY DEFECT LIST NOT FOUND | | 40h 00h D RAM FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 15h 00h DTL WRSOM RANDOM POSITIONING ERROR | | 3Bh 0Ah S READ PAST BEGINNING OF MEDIUM | | 3Bh 09h S READ PAST END OF MEDIUM | | 11h 01h DT W SO READ RETRIES EXHAUSTED | | 14h 01h DT WR O RECORD NOT FOUND | | 14h 00h DTL WRSO RECORDED ENTITY NOT FOUND | | 18h 02h D WR O RECOVERED DATA - DATA AUTO-REALLOCATED | | 18h 05h D WR O RECOVERED DATA - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 18h 06h D WR O RECOVERED DATA - RECOMMEND REWRITE | | 17h 05h D WR O RECOVERED DATA USING PREVIOUS SECTOR ID | | 18h 03h R RECOVERED DATA WITH CIRC | | 18h 01h D WR O RECOVERED DATA WITH ERROR CORRECTION & RETRIES APPLIED| | 18h 00h DT WR O RECOVERED DATA WITH ERROR CORRECTION APPLIED | | 18h 04h R RECOVERED DATA WITH L-EC | | 17h 03h DT WR O RECOVERED DATA WITH NEGATIVE HEAD OFFSET | | 17h 00h DT WRSO RECOVERED DATA WITH NO ERROR CORRECTION APPLIED | | 17h 02h DT WR O RECOVERED DATA WITH POSITIVE HEAD OFFSET | | 17h 01h DT WRSO RECOVERED DATA WITH RETRIES | | 17h 04h WR O RECOVERED DATA WITH RETRIES AND/OR CIRC APPLIED | | 17h 06h D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - DATA AUTO-REALLOCATED | | 17h 07h D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 17h 08h D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - RECOMMEND REWRITE | | 1Eh 00h D W O RECOVERED ID WITH ECC CORRECTION | | 3Bh 08h T REPOSITION ERROR | | 36h 00h L RIBBON, INK, OR TONER FAILURE | | 37h 00h DTL WRSOMC ROUNDED PARAMETER | | 5Ch 00h D O RPL STATUS CHANGE | | 39h 00h DTL WRSOMC SAVING PARAMETERS NOT SUPPORTED | | 62h 00h S SCAN HEAD POSITIONING ERROR | | 47h 00h DTLPWRSOMC SCSI PARITY ERROR | | 54h 00h P SCSI TO HOST SYSTEM INTERFACE FAILURE | | 45h 00h DTLPWRSOMC SELECT OR RESELECT FAILURE | +=============================================================================+ Table 71: (concluded) +=============================================================================+ | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 3Bh 00h TL SEQUENTIAL POSITIONING ERROR | | 00h 03h T SETMARK DETECTED | | 3Bh 04h L SLEW FAILURE | | 09h 03h WR O SPINDLE SERVO FAILURE | | 5Ch 02h D O SPINDLES NOT SYNCHRONIZED | | 5Ch 01h D O SPINDLES SYNCHRONIZED | | 1Bh 00h DTLPWRSOMC SYNCHRONOUS DATA TRANSFER ERROR | | 55h 00h P SYSTEM RESOURCE FAILURE | | 33h 00h T TAPE LENGTH ERROR | | 3Bh 03h L TAPE OR ELECTRONIC VERTICAL FORMS UNIT NOT READY | | 3Bh 01h T TAPE POSITION ERROR AT BEGINNING-OF-MEDIUM | | 3Bh 02h T TAPE POSITION ERROR AT END-OF-MEDIUM | | 3Fh 00h DTLPWRSOMC TARGET OPERATING CONDITIONS HAVE CHANGED | | 5Bh 01h DTLPWRSOM THRESHOLD CONDITION MET | | 26h 03h DTLPWRSOMC THRESHOLD PARAMETERS NOT SUPPORTED | | 2Ch 01h S TOO MANY WINDOWS SPECIFIED | | 09h 00h DT WR O TRACK FOLLOWING ERROR | | 09h 01h WR O TRACKING SERVO FAILURE | | 61h 01h S UNABLE TO ACQUIRE VIDEO | | 57h 00h R UNABLE TO RECOVER TABLE-OF-CONTENTS | | 53h 01h T UNLOAD TAPE FAILURE | | 11h 00h DT WRSO UNRECOVERED READ ERROR | | 11h 04h D W O UNRECOVERED READ ERROR - AUTO REALLOCATE FAILED | | 11h 0Bh D W O UNRECOVERED READ ERROR - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 11h 0Ch D W O UNRECOVERED READ ERROR - RECOMMEND REWRITE THE DATA | | 46h 00h DTLPWRSOMC UNSUCCESSFUL SOFT RESET | | 59h 00h O UPDATED BLOCK READ | | 61h 00h S VIDEO ACQUISITION ERROR | | 50h 00h T WRITE APPEND ERROR | | 50h 01h T WRITE APPEND POSITION ERROR | | 0Ch 00h T S WRITE ERROR | | 0Ch 02h D W O WRITE ERROR - AUTO REALLOCATION FAILED | | 0Ch 01h D W O WRITE ERROR RECOVERED WITH AUTO REALLOCATION | | 27h 00h DT W O WRITE PROTECTED | | | | 80h XXh \ | | THROUGH > VENDOR SPECIFIC. | | FFh XX / | | | | XXh 80h \ | | THROUGH > VENDOR SPECIFIC QUALIFICATION OF STANDARD ASC. | | XXh FFh / | | ALL CODES NOT SHOWN ARE RESERVED. | |-----------------------------------------------------------------------------| C.2. ASC and ASCQ(番号順) Table 364: ASC and ASCQ Assignments +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 00 00 DTLPWRSOMC NO ADDITIONAL SENSE INFORMATION | | 00 01 T FILEMARK DETECTED | | 00 02 T S END-OF-PARTITION/MEDIUM DETECTED | | 00 03 T SETMARK DETECTED | | 00 04 T S BEGINNING-OF-PARTITION/MEDIUM DETECTED | | 00 05 T S END-OF-DATA DETECTED | | 00 06 DTLPWRSOMC I/O PROCESS TERMINATED | | 00 11 R AUDIO PLAY OPERATION IN PROGRESS | | 00 12 R AUDIO PLAY OPERATION PAUSED | | 00 13 R AUDIO PLAY OPERATION SUCCESSFULLY COMPLETED | | 00 14 R AUDIO PLAY OPERATION STOPPED DUE TO ERROR | | 00 15 R NO CURRENT AUDIO STATUS TO RETURN | | 01 00 DW O NO INDEX/SECTOR SIGNAL | | 02 00 DWR OM NO SEEK COMPLETE | | 03 00 DTL W SO PERIPHERAL DEVICE WRITE FAULT | | 03 01 T NO WRITE CURRENT | | 03 02 T EXCESSIVE WRITE ERRORS | | 04 00 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, CAUSE NOT REPORTABLE | | 04 01 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT IS IN PROCESS OF BECOMING READY | | 04 02 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, INITIALIZING COMMAND REQUIRED | | 04 03 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT READY, MANUAL INTERVENTION REQUIRED | | 04 04 DTL O LOGICAL UNIT NOT READY, FORMAT IN PROGRESS | | 05 00 DTL WRSOMC LOGICAL UNIT DOES NOT RESPOND TO SELECTION | | 06 00 DWR OM NO REFERENCE POSITION FOUND | | 07 00 DTL WRSOM MULTIPLE PERIPHERAL DEVICES SELECTED | | 08 00 DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION FAILURE | | 08 01 DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION TIME-OUT | | 08 02 DTL WRSOMC LOGICAL UNIT COMMUNICATION PARITY ERROR | | 09 00 DT WR O TRACK FOLLOWING ERROR | | 09 01 WR O TRA CKING SERVO FAILURE | | 09 02 WR O FOC US SERVO FAILURE | | 09 03 WR O SPI NDLE SERVO FAILURE | +=============================================================================+ Table 364: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 0A 00 DTLPWRSOMC ERROR LOG OVERFLOW | | 0B 00 | | 0C 00 T S WRITE ERROR | | 0C 01 D W O WRITE ERROR RECOVERED WITH AUTO REALLOCATION | | 0C 02 D W O WRITE ERROR - AUTO REALLOCATION FAILED | | 0D 00 | | 0E 00 | | 0F 00 | | 10 00 D W O ID CRC OR ECC ERROR | | 11 00 DT WRSO UNRECOVERED READ ERROR | | 11 01 DT W SO READ RETRIES EXHAUSTED | | 11 02 DT W SO ERROR TOO LONG TO CORRECT | | 11 03 DT W SO MULTIPLE READ ERRORS | | 11 04 D W O UNRECOVERED READ ERROR - AUTO REALLOCATE FAILED | | 11 05 WR O L-EC UNCORRECTABLE ERROR | | 11 06 WR O CIRC UNRECOVERED ERROR | | 11 07 W O DATA RESYCHRONIZATION ERROR | | 11 08 T INCOMPLETE BLOCK READ | | 11 09 T NO GAP FOUND | | 11 0A DT O MISCORRECTED ERROR | | 11 0B D W O UNRECOVERED READ ERROR - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 11 0C D W O UNRECOVERED READ ERROR - RECOMMEND REWRITE THE DATA | | 12 00 D W O ADDRESS MARK NOT FOUND FOR ID FIELD | | 13 00 D W O ADDRESS MARK NOT FOUND FOR DATA FIELD | | 14 00 DTL WRSO RECORDED ENTITY NOT FOUND | | 14 01 DT WR O RECORD NOT FOUND | | 14 02 T FILEMARK OR SETMARK NOT FOUND | | 14 03 T END-OF-DATA NOT FOUND | | 14 04 T BLOCK SEQUENCE ERROR | | 15 00 DTL WRSOM RANDOM POSITIONING ERROR | | 15 01 DTL WRSOM MECHANICAL POSITIONING ERROR | | 15 02 DT WR O POSITIONING ERROR DETECTED BY READ OF MEDIUM | | 16 00 DW O DATA SYNCHRONIZATION MARK ERROR | | 17 00 DT WRSO RECOVERED DATA WITH NO ERROR CORRECTION APPLIED | | 17 01 DT WRSO RECOVERED DATA WITH RETRIES | | 17 02 DT WR O RECOVERED DATA WITH POSITIVE HEAD OFFSET | | 17 03 DT WR O RECOVERED DATA WITH NEGATIVE HEAD OFFSET | | 17 04 WR O RECOVERED DATA WITH RETRIES AND/OR CIRC APPLIED | | 17 05 D WR O RECOVERED DATA USING PREVIOUS SECTOR ID | | 17 06 D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - DATA AUTO-REALLOCATED | | 17 07 D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 17 08 D W O RECOVERED DATA WITHOUT ECC - RECOMMEND REWRITE | | 18 00 DT WR O RECOVERED DATA WITH ERROR CORRECTION APPLIED | | 18 01 D WR O RECOVERED DATA WITH ERROR CORRECTION & RETRIES APPLIED| | 18 02 D WR O RECOVERED DATA - DATA AUTO-REALLOCATED | | 18 03 R RECOVERED DATA WITH CIRC | | 18 04 R RECOVERED DATA WITH LEC | | 18 05 D WR O RECOVERED DATA - RECOMMEND REASSIGNMENT | | 18 06 D WR O RECOVERED DATA - RECOMMEND REWRITE | +=============================================================================+ Table 364: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 19 00 D O DEFECT LIST ERROR | | 19 01 D O DEFECT LIST NOT AVAILABLE | | 19 02 D O DEFECT LIST ERROR IN PRIMARY LIST | | 19 03 D O DEFECT LIST ERROR IN GROWN LIST | | 1A 00 DTLPWRSOMC PARAMETER LIST LENGTH ERROR | | 1B 00 DTLPWRSOMC SYNCHRONOUS DATA TRANSFER ERROR | | 1C 00 D O DEFECT LIST NOT FOUND | | 1C 01 D O PRIMARY DEFECT LIST NOT FOUND | | 1C 02 D O GROWN DEFECT LIST NOT FOUND | | 1D 00 D W O MISCOMPARE DURING VERIFY OPERATION | | 1E 00 D W O RECOVERED ID WITH ECC | | 1F 00 | | 20 00 DTLPWRSOMC INVALID COMMAND OPERATION CODE | | 21 00 DT WR OM LOGICAL BLOCK ADDRESS OUT OF RANGE | | 21 01 M INVALID ELEMENT ADDRESS | | 22 00 D ILLEGAL FUNCTION (SHOULD USE 20 00, 24 00, OR 26 00) | | 23 00 | | 24 00 DTLPWRSOMC INVALID FIELD IN CDB | | 25 00 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT NOT SUPPORTED | | 26 00 DTLPWRSOMC INVALID FIELD IN PARAMETER LIST | | 26 01 DTLPWRSOMC PARAMETER NOT SUPPORTED | | 26 02 DTLPWRSOMC PARAMETER VALUE INVALID | | 26 03 DTLPWRSOMC THRESHOLD PARAMETERS NOT SUPPORTED | | 27 00 DT W O WRITE PROTECTED | | 28 00 DTLPWRSOMC NOT READY TO READY TRANSITION(MEDIUM MAY HAVE CHANGED)| | 28 01 M IMPORT OR EXPORT ELEMENT ACCESSED | | 29 00 DTLPWRSOMC POWER ON, RESET, OR BUS DEVICE RESET OCCURRED | | 2A 00 DTL WRSOMC PARAMETERS CHANGED | | 2A 01 DTL WRSOMC MODE PARAMETERS CHANGED | | 2A 02 DTL WRSOMC LOG PARAMETERS CHANGED | | 2B 00 DTLPWRSO C COPY CANNOT EXECUTE SINCE HOST CANNOT DISCONNECT | | 2C 00 DTLPWRSOMC COMMAND SEQUENCE ERROR | | 2C 01 S TOO MANY WINDOWS SPECIFIED | | 2C 02 S INVALID COMBINATION OF WINDOWS SPECIFIED | | 2D 00 T OVERWRITE ERROR ON UPDATE IN PLACE | | 2E 00 | | 2F 00 DTLPWRSOMC COMMANDS CLEARED BY ANOTHER INITIATOR | | 30 00 DT WR OM INCOMPATIBLE MEDIUM INSTALLED | | 30 01 DT WR O CANNOT READ MEDIUM - UNKNOWN FORMAT | | 30 02 DT WR O CANNOT READ MEDIUM - INCOMPATIBLE FORMAT | | 30 03 DT CLEANING CARTRIDGE INSTALLED | | 31 00 DT W O MEDIUM FORMAT CORRUPTED | | 31 01 D L O FORMAT COMMAND FAILED | | 32 00 D W O NO DEFECT SPARE LOCATION AVAILABLE | | 32 01 D W O DEFECT LIST UPDATE FAILURE | | 33 00 T TAPE LENGTH ERROR | | 34 00 | | 35 00 | | 36 00 L RIBBON, INK, OR TONER FAILURE | +=============================================================================+ Table 364: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 37 00 DTL WRSOMC ROUNDED PARAMETER | | 38 00 | | 39 00 DTL WRSOMC SAVING PARAMETERS NOT SUPPORTED | | 3A 00 DTL WRSOM MEDIUM NOT PRESENT | | 3B 00 TL SEQUENTIAL POSITIONING ERROR | | 3B 01 T TAPE POSITION ERROR AT BEGINNING-OF-MEDIUM | | 3B 02 T TAPE POSITION ERROR AT END-OF-MEDIUM | | 3B 03 L TAPE OR ELECTRONIC VERTICAL FORMS UNIT NOT READY | | 3B 04 L SLEW FAILURE | | 3B 05 L PAPER JAM | | 3B 06 L FAILED TO SENSE TOP-OF-FORM | | 3B 07 L FAILED TO SENSE BOTTOM-OF-FORM | | 3B 08 T REPOSITION ERROR | | 3B 09 S READ PAST END OF MEDIUM | | 3B 0A S READ PAST BEGINNING OF MEDIUM | | 3B 0B S POSITION PAST END OF MEDIUM | | 3B 0C S POSITION PAST BEGINNING OF MEDIUM | | 3B 0D M MEDIUM DESTINATION ELEMENT FULL | | 3B 0E M MEDIUM SOURCE ELEMENT EMPTY | | 3C 00 | | 3D 00 DTLPWRSOMC INVALID BITS IN IDENTIFY MESSAGE | | 3E 00 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT HAS NOT SELF-CONFIGURED YET | | 3F 00 DTLPWRSOMC TARGET OPERATING CONDITIONS HAVE CHANGED | | 3F 01 DTLPWRSOMC MICROCODE HAS BEEN CHANGED | | 3F 02 DTLPWRSOMC CHANGED OPERATING DEFINITION | | 3F 03 DTLPWRSOMC INQUIRY DATA HAS CHANGED | | 40 00 D RAM FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 40 NN DTLPWRSOMC DIAGNOSTIC FAILURE ON COMPONENT NN (80H-FFH) | | 41 00 D DATA PATH FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 42 00 D POWER-ON OR SELF-TEST FAILURE (SHOULD USE 40 NN) | | 43 00 DTLPWRSOMC MESSAGE ERROR | | 44 00 DTLPWRSOMC INTERNAL TARGET FAILURE | | 45 00 DTLPWRSOMC SELECT OR RESELECT FAILURE | | 46 00 DTLPWRSOMC UNSUCCESSFUL SOFT RESET | | 47 00 DTLPWRSOMC SCSI PARITY ERROR | | 48 00 DTLPWRSOMC INITIATOR DETECTED ERROR MESSAGE RECEIVED | | 49 00 DTLPWRSOMC INVALID MESSAGE ERROR | | 4A 00 DTLPWRSOMC COMMAND PHASE ERROR | | 4B 00 DTLPWRSOMC DATA PHASE ERROR | | 4C 00 DTLPWRSOMC LOGICAL UNIT FAILED SELF-CONFIGURATION | | 4D 00 | | 4E 00 DTLPWRSOMC OVERLAPPED COMMANDS ATTEMPTED | | 4F 00 | | 50 00 T WRITE APPEND ERROR | | 50 01 T WRITE APPEND POSITION ERROR | | 50 02 T POSITION ERROR RELATED TO TIMING | | 51 00 T O ERASE FAILURE | | 52 00 T CARTRIDGE FAULT | +=============================================================================+ Table 364: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 53 00 DTL WRSOM MEDIA LOAD OR EJECT FAILED | | 53 01 T UNLOAD TAPE FAILURE | | 53 02 DT WR OM MEDIUM REMOVAL PREVENTED | | 54 00 P SCSI TO HOST SYSTEM INTERFACE FAILURE | | 55 00 P SYSTEM RESOURCE FAILURE | | 56 00 | | 57 00 R UNABLE TO RECOVER TABLE-OF-CONTENTS | | 58 00 O GENERATION DOES NOT EXIST | | 59 00 O UPDATED BLOCK READ | | 5A 00 DTLPWRSOM OPERATOR REQUEST OR STATE CHANGE INPUT (UNSPECIFIED) | | 5A 01 DT WR OM OPERATOR MEDIUM REMOVAL REQUEST | | 5A 02 DT W O OPERATOR SELECTED WRITE PROTECT | | 5A 03 DT W O OPERATOR SELECTED WRITE PERMIT | | 5B 00 DTLPWRSOM LOG EXCEPTION | | 5B 01 DTLPWRSOM THRESHOLD CONDITION MET | | 5B 02 DTLPWRSOM LOG COUNTER AT MAXIMUM | | 5B 03 DTLPWRSOM LOG LIST CODES EXHAUSTED | | 5C 00 D O RPL STATUS CHANGE | | 5C 01 D O SPINDLES SYNCHRONIZED | | 5C 02 D O SPINDLES NOT SYNCHRONIZED | | 5D 00 | | 5E 00 | | 5F 00 | | 60 00 S LAMP FAILURE | | 61 00 S VIDEO ACQUISITION ERROR | | 61 01 S UNABLE TO ACQUIRE VIDEO | | 61 02 S OUT OF FOCUS | | 62 00 S SCAN HEAD POSITIONING ERROR | | 63 00 R END OF USER AREA ENCOUNTERED ON THIS TRACK | | 64 00 R ILLEGAL MODE FOR THIS TRACK | | 65 00 | | 66 00 | | 67 00 | | 68 00 | | 69 00 | | 6A 00 | | 6B 00 | | 6C 00 | | 6D 00 | | 6E 00 | | 6F 00 | +=============================================================================+ Table 364: (concluded) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE | | . L - PRINTER DEVICE | | . P - PROCESSOR DEVICE | | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | ASC ASCQ DTLPWRSOMC DESCRIPTION | | --- ---- ----------------------------------------------------- | | 70 00 | | 71 00 | | 72 00 | | 73 00 | | 74 00 | | 75 00 | | 76 00 | | 77 00 | | 78 00 | | 79 00 | | 7A 00 | | 7B 00 | | 7C 00 | | 7D 00 | | 7E 00 | | 7F 00 | | | | 80 xxh \ | | THROUGH > VENDOR SPECIFIC. | | FF xxh / | | | | xxh 80 \ | | THROUGH > VENDOR SPECIFIC QUALIFICATION OF STANDARD ASC. | | xxh FF / | | ALL CODES NOT SHOWN OR BLANK ARE RESERVED. | +=============================================================================+ D. SCSIコマンドコードのクイックリファレンス 表365はコマンド操作コードの番号順の目録です。 Table 365: SCSI-2 Operation Codes +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE Device Column Key | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE M = Mandatory | | . L - PRINTER DEVICE O = Optional | | . P - PROCESSOR DEVICE V = Vendor Specific| | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE R = Reserved | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | OP DTLPWRSOMC Description | |----------+----------+-------------------------------------------------------| | 00 MMMMMMMMMM TEST UNIT READY | | 01 M REWIND | | 01 O V OO OO REZERO UNIT | | 02 VVVVVV V | | 03 MMMMMMMMMM REQUEST SENSE | | 04 O FORMAT | | 04 M O FORMAT UNIT | | 05 VMVVVV V READ BLOCK LIMITS | | 06 VVVVVV V | | 07 O INITIALIZE ELEMENT STATUS | | 07 OVV O OV REASSIGN BLOCKS | | 08 M GET MESSAGE(06) | | 08 OMV OO OV READ(06) | | 08 O RECEIVE | | 09 VVVVVV V | | 0A M PRINT | | 0A M SEND MESSAGE(06) | | 0A M SEND(06) | | 0A OM O OV WRITE(06) | | 0B O OO OV SEEK(06) | | 0B O SLEW AND PRINT | | 0C VVVVVV V | | 0D VVVVVV V | | 0E VVVVVV V | | 0F VOVVVV V READ REVERSE | | 10 O O SYNCHRONIZE BUFFER | | 10 VM VVV WRITE FILEMARKS | | 11 VMVVVV SPACE | | 12 MMMMMMMMMM INQUIRY | | 13 VOVVVV VERIFY(06) | | 14 VOOVVV RECOVER BUFFERED DATA | | 15 OMO OOOOOO MODE SELECT(06) | | 16 M MM MO RESERVE | | 16 MM M RESERVE UNIT | | 17 M MM MO RELEASE | | 17 MM M RELEASE UNIT | | 18 OOOOOOOO COPY | | 19 VMVVVV ERASE | | 1A OMO OOOOOO MODE SENSE(06) | | 1B O LOAD UNLOAD | | 1B O SCAN | | 1B O STOP PRINT | | 1B O OO O STOP START UNIT | +=============================================================================+ Table 365: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE Device Column Key | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE M = Mandatory | | . L - PRINTER DEVICE O = Optional | | . P - PROCESSOR DEVICE V = Vendor Specific| | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE R = Reserved | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | OP DTLPWRSOMC Description | |----------+----------+-------------------------------------------------------| | 1C OOOOOOOOOO RECEIVE DIAGNOSTIC RESULTS | | 1D MMMMMMMMMM SEND DIAGNOSTIC | | 1E OO OO OO PREVENT ALLOW MEDIUM REMOVAL | | 1F | | 20 V VV V | | 21 V VV V | | 22 V VV V | | 23 V VV V | | 24 V VVM SET WINDOW | | 25 O GET WINDOW | | 25 M M M READ CAPACITY | | 25 M READ CD-ROM CAPACITY | | 26 V VV | | 27 V VV | | 28 O GET MESSAGE(10) | | 28 M MMMM READ(10) | | 29 V VV O READ GENERATION | | 2A O SEND MESSAGE(10) | | 2A O SEND(10) | | 2A M M M WRITE(10) | | 2B O LOCATE | | 2B O POSITION TO ELEMENT | | 2B O OO O SEEK(10) | | 2C V O ERASE(10) | | 2D V O O READ UPDATED BLOCK | | 2E O O O WRITE AND VERIFY(10) | | 2F O OO O VERIFY(10) | | 30 O OO O SEARCH DATA HIGH(10) | | 31 O OBJECT POSITION | | 31 O OO O SEARCH DATA EQUAL(10) | | 32 O OO O SEARCH DATA LOW(10) | | 33 O OO O SET LIMITS(10) | | 34 O GET DATA BUFFER STATUS | | 34 O OO O PRE-FETCH | | 34 O READ POSITION | | 35 O OO O SYNCHRONIZE CACHE | | 36 O OO O LOCK UNLOCK CACHE | | 37 O O READ DEFECT DATA(10) | | 38 O O MEDIUM SCAN | | 39 OOOOOOOO COMPARE | | 3A OOOOOOOO COPY AND VERIFY | | 3B OOOOOOOOOO WRITE BUFFER | | 3C OOOOOOOOOO READ BUFFER | | 3D O O UPDATE BLOCK | | 3E O OO O READ LONG | | 3F O O O WRITE LONG | +=============================================================================+ Table 365: (continued) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE Device Column Key | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE M = Mandatory | | . L - PRINTER DEVICE O = Optional | | . P - PROCESSOR DEVICE V = Vendor Specific| | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE R = Reserved | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | OP DTLPWRSOMC Description | |----------+----------+-------------------------------------------------------| | 40 OOOOOOOOOO CHANGE DEFINITION | | 41 O WRITE SAME | | 42 O READ SUB-CHANNEL | | 43 O READ TOC | | 44 O READ HEADER | | 45 O PLAY AUDIO(10) | | 46 | | 47 O PLAY AUDIO MSF | | 48 O PLAY AUDIO TRACK INDEX | | 49 O PLAY TRACK RELATIVE(10) | | 4A | | 4B O PAUSE RESUME | | 4C OOOOOOOOOO LOG SELECT | | 4D OOOOOOOOOO LOG SENSE | | 4E | | 4F | | 50 | | 51 | | 52 | | 53 | | 54 | | 55 OOO OOOOOO MODE SELECT(10) | | 56 | | 57 | | 58 | | 59 | | 5A OOO OOOOOO MODE SENSE(10) | | 5B | | 5C | | 5D | | 5E | | 5F | +=============================================================================+ Table 365: (concluded) +=============================================================================+ | D - DIRECT ACCESS DEVICE Device Column Key | | .T - SEQUENTIAL ACCESS DEVICE M = Mandatory | | . L - PRINTER DEVICE O = Optional | | . P - PROCESSOR DEVICE V = Vendor Specific| | . .W - WRITE ONCE READ MULTIPLE DEVICE R = Reserved | | . . R - READ ONLY (CD-ROM) DEVICE | | . . S - SCANNER DEVICE | | . . .O - OPTICAL MEMORY DEVICE | | . . . M - MEDIA CHANGER DEVICE | | . . . C - COMMUNICATION DEVICE | | . . . . | | OP DTLPWRSOMC Description | |----------+----------+-------------------------------------------------------| | A0 | | A1 | | A2 | | A3 | | A4 | | A5 M MOVE MEDIUM | | A5 O PLAY AUDIO(12) | | A6 O EXCHANGE MEDIUM | | A7 | | A8 O GET MESSAGE(12) | | A8 OO O READ(12) | | A9 O PLAY TRACK RELATIVE(12) | | AA O SEND MESSAGE(12) | | AA O O WRITE(12) | | AB | | AC O ERASE(12) | | AD | | AE O O WRITE AND VERIFY(12) | | AF OO O VERIFY(12) | | B0 OO O SEARCH DATA HIGH(12) | | B1 OO O SEARCH DATA EQUAL(12) | | B2 OO O SEARCH DATA LOW(12) | | B3 OO O SET LIMITS(12) | | B4 | | B5 | | B5 O REQUEST VOLUME ELEMENT ADDRESS | | B6 | | B6 O SEND VOLUME TAG | | B7 O READ DEFECT DATA(12) | | B8 | | B8 O READ ELEMENT STATUS | | B9 | | BA | | BB | | BC | | BD | | BE | | BF | +=============================================================================+ E. プログラム例 これが C 言語によるプログラム例です。これは製造者/モデルを要求し、メ ディアが装置に塔載されているかどうかを報告します。 #define DEVICE "/dev/sgc" /* 汎用 SCSI インターフェースを実際に動かしてみる見本プログラム */ #include #include #include #include #include #include #define SCSI_OFF sizeof(struct sg_header) static unsigned char cmd[SCSI_OFF + 18]; /* SCSI コマンド バッファ */ int fd; /* SCSI デバイス/ファイル ディスクリプタ */ /* 完結した SCSI コマンドを処理。 汎用 SCSI インターフェースを使用 */ static int handle_scsi_cmd(unsigned cmd_len, /* コマンド長 */ unsigned in_size, /* 入力データサイズ */ unsigned char *i_buff, /* 入力バッファ */ unsigned out_size, /* 出力データサイズ */ unsigned char *o_buff /* 出力バッファ */ ) { int status = 0; struct sg_header *sg_hd; /* 安全性検査 */ if (!cmd_len) return -1; /* cmd_len != 0 が必要 */ if (!i_buff) return -1; /* 入力バッファが NULL でないこと */ #ifdef SG_BIG_BUFF if (SCSI_OFF + cmd_len + in_size > SG_BIG_BUFF) return -1; if (SCSI_OFF + out_size > SG_BIG_BUFF) return -1; #else if (SCSI_OFF + cmd_len + in_size > 4096) return -1; if (SCSI_OFF + out_size > 4096) return -1; #endif if (!o_buff) out_size = 0; /* 汎用 SCSI デバイスヘッダの構築 */ sg_hd = (struct sg_header *) i_buff; sg_hd->reply_len = SCSI_OFF + out_size; sg_hd->twelve_byte = cmd_len == 12; sg_hd->result = 0; #if 0 sg_hd->pack_len = SCSI_OFF + cmd_len + in_size; /* 不要 */ sg_hd->pack_id; /* 未使用 */ sg_hd->other_flags; /* 未使用 */ #endif /* コマンド送出 */ status = write( fd, i_buff, SCSI_OFF + cmd_len + in_size ); if ( status < 0 || status != SCSI_OFF + cmd_len + in_size || sg_hd->result ) { /* なんらかのエラーが発生 */ fprintf( stderr, "write(generic) result = 0x%x cmd = 0x%x\n", sg_hd->result, i_buff[SCSI_OFF] ); perror(""); return status; } if (!o_buff) o_buff = i_buff; /* バッファのポインタをチェック */ /* 結果を回収 */ status = read( fd, o_buff, SCSI_OFF + out_size); if ( status < 0 || status != SCSI_OFF + out_size || sg_hd->result ) { /* なんらかのエラーが発生 */ fprintf( stderr, "read(generic) result = 0x%x cmd = 0x%x\n", sg_hd->result, o_buff[SCSI_OFF] ); fprintf( stderr, "read(generic) sense " "%x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x %x\n", sg_hd->sense_buffer[0], sg_hd->sense_buffer[1], sg_hd->sense_buffer[2], sg_hd->sense_buffer[3], sg_hd->sense_buffer[4], sg_hd->sense_buffer[5], sg_hd->sense_buffer[6], sg_hd->sense_buffer[7], sg_hd->sense_buffer[8], sg_hd->sense_buffer[9], sg_hd->sense_buffer[10], sg_hd->sense_buffer[11], sg_hd->sense_buffer[12], sg_hd->sense_buffer[13], sg_hd->sense_buffer[14], sg_hd->sense_buffer[15]); if (status < 0) perror(""); } /* 受け取るべきものを受け取ったかどうかをみる */ if (status == SCSI_OFF + out_size) status = 0; /* 全部もらった */ return status; /* 0 はエラーなしを意味 */ } #define INQUIRY_CMD 0x12 #define INQUIRY_CMDLEN 6 #define INQUIRY_REPLY_LEN 96 #define INQUIRY_VENDOR 8 /* 返答データ内のベンダ名のオフセット */ /* ベンダのブランドとモデルを要求 */ static unsigned char *Inquiry ( void ) { static unsigned char Inqbuffer[ SCSI_OFF + INQUIRY_REPLY_LEN ]; unsigned char cmdblk [ INQUIRY_CMDLEN ] = { INQUIRY_CMD, /* command */ 0, /* lun/reserved */ 0, /* page code */ 0, /* reserved */ INQUIRY_REPLY_LEN, /* allocation length */ 0 };/* reserved/flag/link */ memcpy( cmd + SCSI_OFF, cmdblk, sizeof(cmdblk) ); /* * +------------------+ * | struct sg_header | <- cmd * +------------------+ * | copy of cmdblk | <- cmd + SCSI_OFF * +------------------+ */ if (handle_scsi_cmd(sizeof(cmdblk), 0, cmd, sizeof(Inqbuffer) - SCSI_OFF, Inqbuffer )) { fprintf( stderr, "Inquiry failed\n" ); exit(2); } return (Inqbuffer + SCSI_OFF); } #define TESTUNITREADY_CMD 0 #define TESTUNITREADY_CMDLEN 6 #define ADD_SENSECODE 12 #define ADD_SC_QUALIFIER 13 #define NO_MEDIA_SC 0x3a #define NO_MEDIA_SCQ 0x00 int TestForMedium ( void ) { /* READY 状態を要求 */ static unsigned char cmdblk [TESTUNITREADY_CMDLEN] = { TESTUNITREADY_CMD, /* command */ 0, /* lun/reserved */ 0, /* reserved */ 0, /* reserved */ 0, /* reserved */ 0};/* reserved */ memcpy( cmd + SCSI_OFF, cmdblk, sizeof(cmdblk) ); /* * +------------------+ * | struct sg_header | <- cmd * +------------------+ * | copy of cmdblk | <- cmd + SCSI_OFF * +------------------+ */ if (handle_scsi_cmd(sizeof(cmdblk), 0, cmd, 0, NULL)) { fprintf (stderr, "Test unit ready failed\n"); exit(2); } return *(((struct sg_header*)cmd)->sense_buffer +ADD_SENSECODE) != NO_MEDIA_SC || *(((struct sg_header*)cmd)->sense_buffer +ADD_SC_QUALIFIER) != NO_MEDIA_SCQ; } void main( void ) { fd = open(DEVICE, O_RDWR); if (fd < 0) { fprintf( stderr, "Need read/write permissions for "DEVICE".\n" ); exit(1); } /* Inquiry の結果の一部のフィールドを表示 */ printf( "%s\n", Inquiry() + INQUIRY_VENDOR ); /* メディアが塔載されているかどうかをみる */ if (!TestForMedium()) { printf("device is unloaded\n"); } else { printf("device is loaded\n"); } }