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7. 作業ファイルにRCSデータを入れる

co(1)はRCSデータベースのキーワードリストを管理します。このデータ ベースは作業ファイルがチェックアウトされる時に展開されます。ドキュメント中 にあるキーワード$Id$はファイル名、改訂番号、 チェックアウトした日付、著者、改訂の事情、ロッカー(置き場所)から成る文字列 に展開されます。キーワード$Log$はドキュメントの リビジョン履歴ログに展開されています。

[訳注:作業ファイルにRCSデータを入れるには

        co -l (作業ファイル)
でチェックアウトしたファイルに
 $Id: RCS.sgml,v 1.1 1998/02/28 08:54:44 isaji Exp isaji $

を書き入れます(SGMLなどだったら<!-- 〜 -->でコメント したりしておきます)。そしてco -l とすると$Id$ の後に
 $Id: RCS.sgml,v 1.1 1998/02/28 08:54:44 isaji Exp isaji $

といった情報が入ります。その他情報を入れるキーワードはmanページ から引用すると(日本語manページからです):

キーワードの種類とその値:

$Author$

リビジョンを登録したユーザのログイン名

$Date$

リビジョンが登録された日時(UTC)

$Header$

標準的なヘッダ。RCS ファイルのフルパス名、リビ ジョ ン番号、日時、作者、状態、ロック者が含まれます。

$Id$

$Header$ とほぼ同様です。RCS ファイル名は、パスをつ けずに埋め込まれます。

$Locker$

リビジョンをロックしたユーザのログイン名

$Log$

登録時に与えたログメッセージ。ヘッ ダ と し て、RCS ファ イル名、リビジョン番号、作者、日時が埋め込まれ る。すでに埋め込まれているログメッセージは変更さ れ ず、新たなログメッセージのみが$Log:...$ のあとに追 加される。ソースファイルの完全なログを記録すると き に便利である。

$rcsfile$

パス名を含まない RCS ファイル名

$Revision$

リビジョン番号

$Source$

RCS ファイルのフルパス名

$State$

リビジョンに rcs(1) か ci(1) の -s オプションにより 割り付けられた状態。

となっています(この注はJMを参考/引用しました)]

これらおよび他のキーワードはRCSアーカイブの基準検索として使われます。 詳細はident(1) manページを参照して下さい。

[訳注:ident - ファイル内の RCS キーワードを読み出すコマンドです。 ident は、テキストファイルと同様にオブジェクトファイルにも 使用することができ、どのようなバージョンのソースから作られているか わかります。たとえば、以下の C 言語プログラム f.c で、


      char rcsid[] = "$Id$";

あるいは
      static char rcsid[] = "$Id$";

として、f.c が f.o にコンパイルされているなら、
              ident  f.c  f.o
と実行すると、
    f.c:
        $Id: f.c,v 1.2 1993/07/24 02:51:17 jtc Exp $  
    f.o:
        $Id: f.c,v 1.2 1993/07/24 02:51:17 jtc Exp $  
といった出力をします]


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