co(1)
はRCSデータベースのキーワードリストを管理します。このデータ
ベースは作業ファイルがチェックアウトされる時に展開されます。ドキュメント中
にあるキーワード$Id$
はファイル名、改訂番号、
チェックアウトした日付、著者、改訂の事情、ロッカー(置き場所)から成る文字列
に展開されます。キーワード$Log$
はドキュメントの
リビジョン履歴ログに展開されています。
[訳注:作業ファイルにRCSデータを入れるには
co -l (作業ファイル)でチェックアウトしたファイルに
$Id: RCS.sgml,v 1.1 1998/02/28 08:54:44 isaji Exp isaji $
<!-- 〜 -->
でコメント
したりしておきます)。そしてco -l
とすると$Id$
の後に
$Id: RCS.sgml,v 1.1 1998/02/28 08:54:44 isaji Exp isaji $
キーワードの種類とその値:
リビジョンを登録したユーザのログイン名
リビジョンが登録された日時(UTC)
標準的なヘッダ。RCS ファイルのフルパス名、リビ ジョ ン番号、日時、作者、状態、ロック者が含まれます。
$Header$ とほぼ同様です。RCS ファイル名は、パスをつ けずに埋め込まれます。
リビジョンをロックしたユーザのログイン名
登録時に与えたログメッセージ。ヘッ ダ と し て、RCS
ファ イル名、リビジョン番号、作者、日時が埋め込まれ
る。すでに埋め込まれているログメッセージは変更さ れ
ず、新たなログメッセージのみが$Log:...$
のあとに追
加される。ソースファイルの完全なログを記録すると き
に便利である。
パス名を含まない RCS ファイル名
リビジョン番号
RCS ファイルのフルパス名
リビジョンに rcs(1) か ci(1) の -s オプションにより 割り付けられた状態。
これらおよび他のキーワードはRCSアーカイブの基準検索として使われます。
詳細はident(1)
manページを参照して下さい。
[訳注:ident - ファイル内の RCS キーワードを読み出すコマンドです。 ident は、テキストファイルと同様にオブジェクトファイルにも 使用することができ、どのようなバージョンのソースから作られているか わかります。たとえば、以下の C 言語プログラム f.c で、
char rcsid[] = "$Id$";
static char rcsid[] = "$Id$";
ident f.c f.oと実行すると、
といった出力をします]f.c: $Id: f.c,v 1.2 1993/07/24 02:51:17 jtc Exp $ f.o: $Id: f.c,v 1.2 1993/07/24 02:51:17 jtc Exp $