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1. はじめに

近年はカラーディスプレイが非常に普及し、ユーザもこれを生かして色を利用 するプログラムを使うようになり始めました。このようなプログラムを使えば、 例えばプログラミング言語の予約語を見てすぐ分かるようにしたり、綴り間違 いのある単語をすぐに知ることができます。

Linux のテキストコンソールがカラー表示をサポートしていたので、すぐに GNU ls がカラー情報を出力するように変更され、バージョン 2.0 あたりの Slackware に含まれるようになりました。これらのパッチの改良版は ls の GNU 標準配布に組み込まれたので、現在では新しい Linux ディストリビュー ション全てにカラー対応の ls が入っているはずです。

この改訂版は、初版を全面的に改稿したもので、xterm の情報や、カーネルへ のパッチの情報も入れてあります。

この文書に書かれている情報は RedHat 4.1 で動作確認しました。また、これ は元々、Slackware のリリース 2.0.2 とカーネル 1.1.54 でコンパイルして いました。カーネルパッチの情報は Slackware 2.2.0 とカーネル 1.2.13、 デフォルトのシェルが tcsh という組合せについて調べた情報であり、後で カーネル 2.0.27 でも確認しました。読者の皆さんが他の設定や他のバージョ ンの UNIX を使っておられる場合には、お使いのオペレーティングシステムと そのバージョン、標準でカラー表示がサポートされているかどうかを知らせて いただけると幸いです。


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