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7. マウントのチェックリスト

この節は IBM 社の「NFS mount problem checklist」をもとにしています。 これを本 HOWTO へ引用することを許可してくれた彼らに感謝します。もし NFS ファイルシステムをマウントする際に問題が生じたら、是非ポストする前 にこのリストを参照して下さい。各々の項目で障害の様子と修正方法を記述し ています。

  1. mount が RPC: Program not registered と言い続けます。

    ポートマッパは起動しているか?

    解決法: 起動する。

    mountd は起動しているか?

    解決法: 起動する。

    nfsd は起動しているか?

    解決法: 起動する。

    ポートマッパが /etc/hosts.deny によって反応を禁止されていないか?

    解決法: hosts.deny のルールを削除するか、 hosts.allow にルールを加え、 ポートマッパが応えてくれるようにする。

  2. ファイルシステムが export されていない。あるいは問題となってい るクライアントに対して export されていない。

    解決法: export する。

  3. export リストと name resolution が一致しない。

    つまり、 export リストでは johnmad に export することになって いるのに、 johnmadjohnmad.austin.ibm.com と resolve さ れてしまい、"permission is denied" になってしまう場合など です。

    解決法:両方の名前に export する。

    さらに、クライアントが 2 つのインターフェースを持っていて、それぞれ に違う名前が付いているのに、片方にしか export していない、というような こともありがちです。

    解決法:両方のインターフェースに export する。

    またサーバがクライアントを lookuphostbyname または lookuphostbyaddr (これらはライブラリ関数です) できない場合もあるかもしれません。クライ アントに対して host <name>host <ip_addr> を 行うことができ、両者が同じマシンを示すことを確認して下さい。

    解決法:name resolution をちゃんと設定する。

  4. NFS がスタートした後で、サーバのファイルシステムがマウントされた。 このような場合には、サーバはマウントポイント以下に隠れた部分を export してしまい、マウントされたファイルシステムは export されません。

    解決法: NFSd をシャットダウンして再起動する。

    注意: マウントポイント以下の隠れた部分をマウントしてしまったク ライアントは、サーバのリスタート後にアクセスできなくなります。

  5. 日付がサーバかクライアント、あるいはその両方で大きくずれている。 このような場合には、make がめちゃくちゃになります。

    解決法: 日付を正しくセットする。

    筆者は日付の同期に NTP を用いることを薦めます。 NTP には米国におい て輸出規制があるので、debian や redhat、 slackware 用の NTP は ftp://ftp.hacktic.nl/pub/replay/pub/linux/またはこのミラー から入手する必要があります。

  6. 8 つ以上のグループに属しているユーザからのマウント要求を受け付け ない。

    解決法: そのユーザの所属するグループ数を減らすか、他のユーザでマ ウントする。


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