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3. この HOWTO の読み方

この文書はトップダウン式の構成にしています。最初の章には お知らせ的なことが書いてあるので、興味がなければ飛ばしても構いません。 その後にはネットワークに関する一般的な知識が書いてあるので、より専門的 な部分に進む前に必ず理解しておいてください。残りの部分は 「技術に特化した」情報であり、3 つの主な部分からできています: つまりイーサネットと IP に関する情報、 広く使われている PC ハードウェアの関連技術に関する情報、 まれに使われている技術に関する情報、です。

したがって、この文書のお勧めの読み方は以下のようになります:

一般的なことに関する章を読む。

これらの章に書いてあることの全 てあるいはほとんど全ては、その後で説明する技術に適用されます。したがっ て、これを理解しておくことは重要です。その一方で、読者の多くは既にこう いったことに詳しいものと筆者は考えています。

自分のところのネットワークについて考える。

自分のところの ネットワークがどうなっているか、あるいはこれからどうするのかを知ってお き、どんなハードウェアや技術を使うのかを正確に知っておくべきです。

直接 LAN やインターネットに接続しているならば「イーサネットと IP」の章を読む。

この章ではイーサネットの基本的な設定と Linux が IP ネットワーク用に用意している各種機能(ファイアウォールや 高度な経路設定など)について説明しています。

安価な LAN やダイアルアップ接続に興味があるなら次の章を読む。

この章では PLIP, PPP, SLIP, ISDN といった個人所有のワークステーション で広く使われる技術について説明します。

必要に応じて専門技術の章を読む。

IP 以外のプロトコルや 一般的でないハードウェアが必要ならば、最後の章を見ましょう。 IP 以外のプロトコルと特殊な通信ハードウェアの詳しい説明があります。

設定作業を行う。

実際にネットワークの設定をやってみて、 そこで起きた問題を注意深く記録しておくべきです。

必要ならば、さらに説明を探す。

この文書では解決の役に立 たない問題に出会ったら、助けを求めるための場所やバグを報告する先に関す る章を読んでください。

楽しむ!

ネットワークは面白いものです。楽しんでください。

3.1 この文書内での約束事

特別な約束事はありませんが、コマンドの表記方法には注意してください。 古典的な Unix の文書に従って、シェルに入力するコマンドの前にはプロンプト を書いてあります。この HOWTO では、スーパーユーザの権限が必要ない コマンドのプロンプトとしては "user%" を使い、root で実行する 必要があるコマンドのプロンプトとしては "root#" を使います。 ただの "#" でなく "root#" を使っているのは、 シェルスクリプトからの抜粋部分との混同を避けるためです。シェルスクリプ トでは "#" 記号はコメント行を定義するために使います。

「カーネルのコンパイルオプション」が示された時は、これは menuconfig で使われる書式で表現されます。 menuconfig を使っていなくてもわかるはずです(筆者も使っていません)。 オプションの入れ子がわからなくても、menuconfig を一度実行すればわ かると思います。

この文書の HTML 版については、ローカルに置いている LDP 文書を読みや すくするために他の HOWTO へのリンクをローカル参照にしています。LDP 文書の全てを持っていなければ、各 HOWTO 文書は metalab の /pub/Linux/HOWTO ディレクトリ や metalab の無数にあるミラーサイトから入手できます。


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