本質的には,しなければならない作業は KickStart の設定ファイルを RadHat の起動フロッピーに ks.cfg という名前でコピーすることだけです. この操作は以下のように行います:
mcopy ks.cfg a:
しかし RedHat の起動フロッピーには色々なファイルが詰め込んであるので,
他のファイルをいくつか消して空きを作ってやらないと KickStart の設定ファ
イルをコピーできないかもしれません.筆者の場合には各種メッセージのファ
イルを消せば何とかなりました.このメッセージは普通,ブートローダ
SYSLINUX
が表示するものです.この操作は以下のように行います:
mdel a:\*.msg
別の方法としては,持っていないハードウェアのドライバをいくつか捨ててし まうこともできるでしょう.後述の起動フロッピーの修正に関するセクション をご覧ください.
SYSLINUX
の設定ファイルである syslinux.cfg も編集し
たくなるかもしれません.このファイルも RedHat の起動フロッピーのトップ
レベルディレクトリにあります.例えば以下のような syslinux.cfg
を用いると,マシンの起動時に自動的に KickStart モードに入ります.通常
の入力待ちはありません:
default ks
prompt 0
label ks
kernel vmlinuz
append ks=floppy initrd=initrd.img
独自の起動フロッピーや補助フロッピーを作る際には,お近くの RedHat のミ ラーサイトの updates/i386 ディレクトリにある最新のディスクイ メージを元にするとよいでしょう.古いディスクイメージにはバグがあったり, 対応しているハードウェアが少ないことがあります.