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6. 起動フロッピーの設定

本質的には,しなければならない作業は KickStart の設定ファイルを RadHat の起動フロッピーに ks.cfg という名前でコピーすることだけです. この操作は以下のように行います:

  mcopy ks.cfg a:

しかし RedHat の起動フロッピーには色々なファイルが詰め込んであるので, 他のファイルをいくつか消して空きを作ってやらないと KickStart の設定ファ イルをコピーできないかもしれません.筆者の場合には各種メッセージのファ イルを消せば何とかなりました.このメッセージは普通,ブートローダ SYSLINUX が表示するものです.この操作は以下のように行います:

  mdel a:\*.msg

別の方法としては,持っていないハードウェアのドライバをいくつか捨ててし まうこともできるでしょう.後述の起動フロッピーの修正に関するセクション をご覧ください.

SYSLINUX の設定ファイルである syslinux.cfg も編集し たくなるかもしれません.このファイルも RedHat の起動フロッピーのトップ レベルディレクトリにあります.例えば以下のような syslinux.cfg を用いると,マシンの起動時に自動的に KickStart モードに入ります.通常 の入力待ちはありません:

  default ks
  prompt 0
  label ks
    kernel vmlinuz
    append ks=floppy initrd=initrd.img

独自の起動フロッピーや補助フロッピーを作る際には,お近くの RedHat のミ ラーサイトの updates/i386 ディレクトリにある最新のディスクイ メージを元にするとよいでしょう.古いディスクイメージにはバグがあったり, 対応しているハードウェアが少ないことがあります.


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