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5. システムの調整

5.1 各種初期設定用ファイル

DOS では AUTOEXEC.BATCONFIG.SYS の 2 つのファイ ルが特に重要でした。これらのファイルは起動時にシステムを初期設定するた め利用され、PATH や FILES といった環境変数を設定したり、特定のプログラ ムやバッチファイルを実行したりします。Linux にはもっと多くの初期設定用 ファイルがあります。中には、初心者の間はいじらない方がいいファイルもあ ります。最も重要な初期設定用ファイルをいくつか紹介します。


FILES                           NOTES
----------------------------------------------------------
/etc/inittab                    現時点では触らないこと
/etc/rc.d/*                     上に同じ。

PATH やその他の環境変数を変えたり、ログイン時のメッセージやログインし た時に自動的に実行されるプログラムを変えたいだけなら、以下のファイルを 調べてみましょう。

FILES                           NOTES
--------------------------------------------------------------
/etc/issue                      login 前に表示されるメッセージ
/etc/motd                       login した時に表示されるメッセージ
/etc/profile                    PATH などの環境変数の設定など
/etc/bashrc                     エイリアスやファンクションの設定(後述)

/home/your_home/.bashrc         専用のエイリアスやファンクションの設定
/home/your_home/.bash_profile   環境変数の設定と自分用のプログラムの起動
/home/your_home/.profile        同上  

上記のリストで、後半に紹介したファイルが自分のホームディレクトリに存在 していれば(これらは隠しファイルになっていることに注意)、ログイン後に読 みこまれて指定したコマンドが実行されます。

例 --- 以下に示す .profile を見てください


# これはコメントです
echo Environment:
printenv | less   # equivalent of command SET under DOS
alias d='ls -l'   # easy to understand what an alias is
alias up='cd ..'
echo "I remind you that the path is "$PATH
echo "Today is `date`"  # use the output of command 'date'
echo "Have a good day, "$LOGNAME
# これはシェル関数の設定です
ctgz() # List the contents of a .tar.gz archive.
{
  for file in $*
  do
    gzip -dc ${file} | tar tf -
  done
}         
# end of .profile

PATH と LOGNAME は想像どおり環境変数になっています。これら以外にもさま ざまな環境変数があります。例えば less のマニュアルを RMP して みてください。

5.2 各種プログラム用初期設定ファイル

Linux では、ほぼ全てのことが好きなように設定できます。ほとんどのプログ ラムに自由に設定できる一つ以上の設定用ファイルが用意されています。設定 用ファイルはしばしば .prognamerc という名前であなたのホームディ レクトリに用意されています。まっさきに修正したくなる設定用ファイルは以 下のようなものでしょう。

.inputrc bash のキーバインディングの設定に使います

.xinitrc startx が X ウィンドウの初期設定に使います

.fvwmrc fvwm ウィンドウマネージャ用の設定ファイルで す。サンプルは /usr/lib/X11/fvwm/system.fvwmrc にあります。

.Xdefault X 用の端末エミュレータ rxvt などが使います。

これら全てや近い将来に使うコマンドについては RMP してください。


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