この節では Linux で動作する CD-ROM に関連したアプリケーションを簡単に説明します。これらの最新版に関する情報やアーカイブがある サイトについては、Linux Software Map (LSM) で調べてください。
CD-ROM に付いているヘッドホンジャックやサウンドカードを通じて 音楽用の CD を演奏するプログラムがいくつかあります。
X ウィンドウシステム (X11) で動くグラフィカルな音楽 用 CD 演奏プログラムで、CD のデータベース等の多くの機能を持っています。
テキストベースの CD プレイヤーです。
X11 で動くシンプルな CD プレイヤーです。
ごく簡単な機能だけを持つコマンドライン型の CD プレ イヤーです。
X11/Motif を使った CD プレイヤーです。
X11 で動く、ミツミの CD-ROM ドライブ用のプレイヤー です。
これも X11 で動くプレイヤーで、ミキサーや VU メータ などのプログラムが付属しています。
コマンドラインで使う音楽用 CD のためのツール群です。
一部のプログラムは、特定の CD-ROM デバイスファイル(たとえば /dev/cdrom)を決め打ちで使います。正しいデバイス名を引き数 として与えることができるかもしれませんし、/dev ディレクト リ内にシンボリックリンクを作成することもできます。もしも CD の出力をサ ウンドカードに送るつもりなら、ミキサープログラムを用意した方がいいでしょ う。ボリュームを調整したり、録音用の CD-ROM からの入力を選択したりする ことができるからです。
PhotoCD は ISO-9660 ファイルシステムを使い、独自のフォーマッ トの画像データを収録したものです。どんな CD-ROM ドライブでも PhotoCD を読めるというわけではありません。
Hadmut Danisch さんが作った hpcdtoppm
というプログラムは
PhotoCD ファイルを portable pixmap 形式に変換するものです。このプログ
ラムは
ftp://ftp.gwdg.de/pub/linux/hpcdtoppm から、または
PBM ユーティリティの一部として多くの FTP サイトから入手することができ
ます("pbm" または "netpbm" を探してください)。
Gerd Knorr さん (
kraxel@cs.tu-berlin.de)の作った photocd
プログラムを
使うと、PhotoCD の画像を Targa 形式または Windows や OS/2 のビットマッ
プファイルに変換できます。
同じ作者が作った xpcd
というプログラムは X11 で PhotoCD を扱
うプログラムです。画像をマウスで選び、まず小さなウィンドウで画像を見
て、画像を 5 段階の解像度でロードすることができます。画像の一部に注目
してその部分だけをロードすることもできます。このパッケージは
ftp://ftp.cs.tu-berlin.de/pub/linux/Local/misc/ にあります。
画像操作ソフトウェアである ImageMagick も PhotoCD ファイルを扱うことが できます。これは ftp://ftp.x.org/contrib/applications/ImageMagick/ から入手でき ます。
Eric Youngdale さんの mkisofs
パッケージを使うと ISO-9660 ファ
イルシステムをハードディスクに作ることができます。これは CD-ROM を作る
前に行う CD-ROM ファイルシステムの作成とテストに役立つでしょう。
書き込み可能な CD-ROM ドライブへの書き込むを実際に行うため のツールは、ドライブの販売元によって異なるようです。書き込みは連続的に 行うことが要求されるので、 Linux のようなマルチタスク OS はあまり適し ているとは言えません。
ISO-9660 形式でフォーマットされた CD-ROM をチェックするためのユーティ リティがいくつかあります。CD の不良を疑うときには、これらのユーティリ ティが役に立つでしょう。Bill Siegmund さんと Rich Morin さんによって書 かれたプログラムが ftp://ftp.cdrom.com/pub/unixfreeware/archive/ にあります。