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1. はじめに

1.1 glibc 2 について

glibc 2 は GNU C Library の最終バージョンです。このライブラリは GNU Hurd システムと Linux i386, m68k, と alpha システムで変更なしに 動作します。Linux PowerPC, MIPS, と Sparc への移植は活発に開発されて います。将来、その他のアーキテクチャとオペレーティングシステムの サポートを追加するでしょう。

Linux では、 glibc 2 は Linux libc 5 の後継でメジャーバージョン 6 の libc として 使用されます。Linux libc 開発者によってやがて libc 5 を置き換えていく 予定です。現在は実験的ですが、glibc 2 のテストに興味を持っている人たちに よって十分安定して使用できるようになりましたが、動作するまで若干の追加の 努力が必要です。最終バージョンは使用するプログラムが glibc 2 をサポート していれば、実際かなり安定しています。バージョン 2.1 (近い将来出る予定) は主流として使用されるでしょう。

glibc 2 には 3 つの追加事項があります。:

Crypt

UFC-crypt (UFC-暗号) パッケージ。輸出規制から切り放します。

LinuxThreads

Posix 1003.1c "pthread" インタフェース の実装。

Locale data

ロケールデータファイルを glibc の国際化機能で構築 するのに必要なデータを含んでいます。

1.2 この文書について

この HOWTO は現有の Linux システム上で glibc 2 ライブラリのインストール を取り扱います。現在 libc 5 を使用している Intel ベースシステムを使って いるユーザ向けに仕立てていますが、その他のシステムのユーザと (glibc 1 のような) 異なるライブラリを使っているユーザもこの情報を該当する現行の ファイル名とアーキテクチャ名を置き換えて利用してください。

この HOWTO の最終版は次の所にあります。 Linux Documentation Project の一部として、又は http://www.imaxx.net/~thrytis/glibc/Glibc2-HOWTO.html にあります。

1.3 この文書での最新の変更は

バージョン 1.1 と 1.2 の違いは:

バージョン 1.0 と 1.1 の違いは:


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