Mark Rejhon 氏(marky@ottawa.com)の報告(95/4/8):
バージョン0.60 から入っている新しい DPMI 機能により、いくつかの 32 ビッ トゲームが動作するようになっています。もし、そのゲームが OS/2 の DOS boxで動作するなら、dosemu でも動作する可能性があります。(例としては、 Descent, Dark Forces, Mortal Kombat 2, Rise of the Triad 等です。これ らのゲームは、新しいバージョンの dosemu で動作する事が確認されています。)
ゲームを起動する前に、/etc/dosemu.conf の中でキーボードが raw モードになっていて、VGA グラフィックスが有効になっている事を確認してく ださい。もし、何かのグラフィックスプログラムを起動して問題が無く、かつ、 システムクラッシュに対する覚悟ができているなら(これは、dosemu が root 権限でビデオカードを制御しているため、カードを制御不能になって回復でき なくなってしまうことがあるからです)、貴方のお気に入りのゲームを起動し てみてください。
なお、この方法を使う場合にはゲームのサウンドを切らないといけません。 (サウンドを使えるようにするには、誰かがサウンドボードのエミュレーショ ンをするプログラムを書かなければなりません。Linux はマルチタスク OS で、 高い周波数のタイマをサポートしていませんので、ゲームの動作は少し遅いか もしれません。ゲームの速度は DOS 上で走る時の 5〜100% のスピードで動 く可能性があります。通常は最近の dosemu だとおよそ半分くらいのスピード で、これは将来さらに改善されると思われます。
あるプログラムが動くかどうかは、なかなかわからないものです。もしうまく 動かすことができなかった場合には、EMUfailure ファイルにそのプログラム が挙げられているかどうか、現在の dosemu ではおそらく動かないとされる種 類のプログラムであるかどうかをチェックしてください。その上で、あなたが EMUfailureに載せるべきだと判断した場合は、 linux-msdos@vger.rutgers.edu宛に報告を送ってください。
lermen@elserv.ffm.fgan.deによる補足(97/2/11):
DMPI を有効にしていて、dosemu を root に setuid している場合には、 dosemu がセキュリティホールとなります(特に dos4gw ベースのゲームを実行 する場合)。この場合、クライアントはユーザ空間全体にアクセスできるので、 dosemu 自体のコードを変更することができるのです。この穴を塞ぐためには /etc/dosemu.conf に 'secure on' オプションを有効にすれば良いのですが、 この類のゲームは実行できなくなります。
(95/4/8) この現象が起こるのは、VGA テキスト画面におけるフォント情報が保存され ていないからです。svgalib パッケージを入手しましょう。最新のソースの入 手先は、
sunsite.unc.edu:/pub/Linux/libs/graphics/svgalib125.tar.gzです。
このライブラリはあなたの使っている Linux のパッケージ(Slackware 等)に
バイナリ形式で含まれているかもしれません。savetextmode
を使って、
現在のテキストモードとフォントを /tmp の下に保存してから
dosemu を起動してください。そして、dosemu を終了した後に textmode
を使って設定を復元します。
lermen@elserv.ffm.fgan.de による補足(97/2/11):
src/arch/linux/debugger/README.recover と README.dosdebug も参照してく ださい。dosdebug も復元に使えます。
[
画面が激しくちらつき、ビデオ BIOS の起動画面を表示して、ハン
グしてしまいます。]
Andrew Tridgell 氏(tridge@nimbus.anu.edu.au)の報告(94/1/29):
古いバージョンでは次の設定で動作しました。
ports { 0x42 }しかし、この設定を使うと dosemu がビデオ BIOS をサイクルしている時にた まにマシンが落ちました。これは、VGA BIOS にクロックの変更を許している からです。これは、Linux では危ない操作なのです。
ですから、私は dosemu がポートへの書き込みを禁止し、さらにマスクをかけ るパッチを作りました。これは最新のバージョンには入っているはずです。現 在は
ports { readonly 0x42 }とすれば、dosemu の起動は遅くなりますが、信頼性は向上します。
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Tim Shnaider 氏(tims@kcbbs.gen.nz)の報告(94/1/18):
もう一つの手段として、GETROM というプログラムを使ってビデオ BIOS をファ イルにダンプし、そのデータを使って /etc/dosemu にあるファイル を編集する方法があります。この場合には、ビデオ関連の行を何行か追加する 必要があるでしょう。以下に私の設定を書きます。
video { vga console graphics chipset trident memsize 1024 vbios_file /etc/dosemu/vbios }vbios は、以下のコマンドを実行してできるファイルです。
getrom > vbios
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Douglas Gleichman 氏(p86884@tcville.edsg.hac.com)の報告: (94/9/1) (ATI Graphics Ultra について)
dosemu0.52 の場合、dosemu.conf に以下の一行を足す必要があります:
ports { 0x1ce 0x1cf 0x238 0x23b 0x23c 0x23f 0x9ae8 0x9ae9 0x9aee 0x9aef }ボードの自己診断では失敗と表示されますが、グラフィックスプログラムは正 常に動作します。
Hannu Savolainen 氏(hsavolai@cs.Helsinki.FI)の報告 (94/3/21):
dosemu とその中で動作しているプログラムは、プロテクトモードの OS の中で 動作します。従って、メモリは必ずしもプログラムが要求する形で割り当てら れるわけではありません。もしプログラムがサウンドブラスターで DMA 転送 による録音をしようとした場合、録音された音は行き先のアプリケーションを 見つけられません。そしてメモリ内のデータを壊してしまいます。
James B. MacLean 氏(macleajb@ednet.ns.ca)の報告 (94/6/19): 残念ながら、dosemu でのサウンドカードへのアクセスで必要な、割り込み や DMA の横取りは現時点では直接サポートされていません。 :-(
でも、いつかサポートされるでしょう :-)。
Corey Sweeney (orey@d94.nnb.interaccess.com) の報告(97/2/15):
サウンドのコードは次の URL で開発中です。
<http://www.bright.net/ dlphilp/index.html
Dave Phillips 氏<dlphilp@bright.net;の報告(97/04/28): 私は Voyetra の素晴らしい DOS MIDI シーケンサである Sequencer Plus Gold を Linux の DOSemu 0.66.1 の下で実行することができました。最初に サウンドカードの PAS16 のドライバを config.sys で読み込み、Voyetra の VAPIMPUドライバはコマンドラインからフラグ /IRQ=7 を付けて読み込みます。 すると Sequencer Plus は完璧に動作します。これには驚きましたが、やっぱ り Linux はいいですね。