前のページ 次のページ 目次

4. 中国語エディタ

4.1 CelvisとCVim - vi/exのクローン

C-Elvisはvi/exのクローンで、UNIXの標準的なエディタです。C-Elvisは 中国語テキストの編集をサポートしています。もちろん英語やそれらの 混じった文章も編集できます。また中国語/英語両方で、vi/exコマンドを vi[sual]モード、ex (colon)モードどちらもほとんどサポートしています。 GB2312-80スタンダード、Big5エンコーディング中国語テキストいずれでも C-Elvisが使えます。中国語を入力/出力するにはcxtermといった中国語対応の ターミナルで使う必要があります。

clevisの入手

以下のサイトから入手できます。

celvis-1.3.tar.gz               ifcss.org:/pub/software/unix/editor

celvisのインストール

# tar -xvzf celvis-1.3.tar.gz
# cd celvis
tmp.cを編集して93〜95行を削除して下さい。
#if OS9
                  if we don't have write permission...
#endif

そしてコンパイルします。
# cp Makefile.s5 Makefile
# make install
Makefileはlinux用のものではないので、ワーニングメッセージ がたくさんでると思いますが気にしなくてよいです。celvis/usr/local/binにインストールされます。

Cvim

CVimはvim-4.2に中国語サポートパッチを当てたものです。CVimはcelvis-1.3 でサポートしていないviの機能を持っています。例えば行番号、行 wrap、 サイズの大きなファイルの編集などです。 vim-4.2-Chinese-patchvim-4.2.tar.gzftp.csie.nctu.edu.tw:/pub/Unix/Chinese/cvimから入手して 下さい。

# tar -xvzf vim-4.2.tar.gz
# cd vim-4.2/src
# patch < ../../vim-4.2-Chinese-patch
``vim-4.2/src/feature.h'' ファイルは各自の環境に合わせて 編集します。コンパイルは特に難しくありません。
# make
# make install

4.2 Cjoe - Joe 中国語エディタ

JOEはUNIX用のプロフェッショナルのフリーなASCIIテキストエディタです。 IBM PC のテキストエディタを使っているような感じのものです。 著者自身は使っていませんが、とても優れたエディタです。

cjoeの入手

celvis-1.3.tar.gz と同じ場所でcjoe-2.8.tgzが 見つかります。

cjoe-2.8.tgz            ifcss.org:/pub/software/unix/editor

cjoeのコンパイルとインストール

cjoeのバイナリファイル、キーマップファイル、manページのインストール先を 変更したい時はMakefileを編集してやります。その後以下のようにして 下さい。

# make
# make install

4.3 Cemacs and CChelp For Emacs

CemacsはGNU Emacsを使って中国語ファイルの表示、編集をするものです。 Cemacsを使うには中国語ターミナルで動かすかcxtermといったターミナル エミュレータ上で起動します。CChelpは中国語で書かれた簡単なヘルプ情報 のためのシステムです。いったんCChelpをインストールしてしまえば マウスで中国語の文字をクリックし次のヘルプファイルを読んだりすることが できます。GB、Big5コードがサポートされています。

CemacsとCChelpの入手

cemacsと cchelpはftp.math.psu.edu:/pub/simpson/chineseから 入手できます。

インストール

cemacsと cchelpのREADMEファイルにしたがって作業を進めます。

4.4 MuleとXemacs 20.0

Mule-2.3とLinux用パッチの入手

mule-2.3.tar.gz      ftp.ifcss.org:/pub/software/mule/editor
                     sunsite.unc.edu:/pub/Linux/distribution/je/sources/mule
mule-2.3+lx.diff.gz  sunsite.unc.edu:/pub/Linux/distribution/je/sources/mule

コンパイルとインストール

パッケージを展開してパッチを当てます。

# tar -xvzf mule-2.3.tar.gz
# patch < mule-2.3+lx.diff 
# cd mule-2.3/
# ./configure "i386-*-linux" --with-x11 --with-x-toolkit --with-gcc
もしmuleのカスタマイズをしたいときは``INSTALL''ファイルを読み ``./configure --help''としてその指定を行って下さい。 configureが終了したら``src/Makefile''を少し修正します。 ``-lcurses''を``-lncurses''に変更しておきます。 そして、
# make
# make install
デフォルトのインストールディレクトリは/usr/localです。

Mule-2.3で中国語を使う

フォントをインストールしてしまえばもう中国語の入力/出力がmuleで 行えます。中国語フォントのほとんどは16 ptsや24 ptsなので

# mule -fn 8x16 &
あるいは
# mule -fn 12x24 &
とします。 muleではM-x load-library RETURN chinese RETURN とします。 コマンド``Ctrl-]''は入力方法のトグルをします。

Xemacs 20.0

まだ試していません。


前のページ 次のページ 目次